そして気になる治安。オーストラリアでは、空き巣狙いや車上荒らしは結構発生していますが、銃が規制されているため、悪質な殺人事件はほとんど発生しないし、ましてや大量乱射事件は1996年以来発生していません。国際統計・国別統計専門サイトの「グローバルノート」が205か国を対象にして行った2015年の人口10万人当たりの殺人件数のデータを件数の少ない順に見てみると、アメリカが4.88で120位あるのに対し、オーストラリアは0.98で41位となっています。(ちなみに日本は0.31で、9位です。)
これを見ても、オーストラリアがアメリカよりもずっと治安が良いことが分かります。
これを見ても、オーストラリアがアメリカよりもずっと治安が良いことが分かります。
さらに、オーストラリアへの海外移住を魅了するのが安定した経済成長です。オーストラリアの経済成長は決して高度な成長ではありませんが、過去26年間GPDがマイナスになったことがない、つまり不況になったことがないという世界記録を持っているのです。
こうしたことが海外の大富豪を魅了し、特にオーストラリアから地理的に近い関係にある中国、香港、韓国、シンガポール、ベトナム、インドなどから、主にゴールドコースト、メルボルン、シドニーの3つの都市へ大富豪が移住しています。
ニュージランドの特徴
では、ニュージーランドはどうでしょうか。ニュージーランドは国土的にはオーストラリアの28分の1しかない島国で、人気となっている移住都市もオークランドだけですが、治安の面ではオーストラリアよりもさらに安全な国として評価され、人口10万人当たりの殺人件数は0.91で36位と低くなっています。
移住してくる国を見てみると、ニュージーランドのオークランドはアメリカの大富豪、特にシリコンバレーに住む大富豪たちを魅了しています。その理由の一つは、オークランドはニュージーランドの最大の都市であり、北島の突端近くにある都市で、オーストラリアとニュージーランドの都市の中ではアメリカに一番近い都市でもあることです。ただそれだけでなく、その美しい自然も移住先として選ぶ理由の一つになっているようです。
ニュージーランドを言い現わすときによく使われるのが「人の数より羊の数の方が多い国」という言葉です。その言葉の通りで、どこに行っても緑の牧場が広がり、羊や牛が草を食むのんびりとした風景が続きます。そして、夏でも冠雪の見える高い山が多いのです。富士山に似た山や日本アルプスのような山々があり、その近くに湖が広がり、息を呑むばかりの美しさです。
この風景はニュージーランドの南島で顕著ですが、オークランドのある北島も平和で静かな所であることには変わりありません。
この風景はニュージーランドの南島で顕著ですが、オークランドのある北島も平和で静かな所であることには変わりありません。
テクノロジーの発達と逃避の関係
こうした大富豪たちは、ビジネスで成功している人々ですが、では自国を離れながら、どのように自身のビジネスを継続していくのでしょうか。その答えは、明白すぎるかもしれませんが、テクノロジーが助けてくれているのです。
インターネットがますます高度なものとなりつつある現在、世界中のどこにいてもネット上で処理できることが多くなりました。そんな高度なテクノロジー発展の波に乗り、難を逃れるために出現したのが、「世界の大富豪による海外逃避」だったと言うわけです。
ワーキングホリデー、人生で一番輝くステージの異文化体験!

ワーキングホリデーは、20代30代なら誰もが体験してみたいと思うことの1つだと思います。ワーキングホリデーに行ける国は世界中にたくさんありますが、その中でも最近特に注目を集めているのがオーストラリア。