そこで、インフレ調整して「本当に商業的成功を収めた興行収入ランキング」を作ると
・風と共に去りぬ(1939)
・スター・ウォーズ(1977)
・サウンド・オブ・ミュージック(1965)
・E.T.(1982)
・タイタニック(1997)
・風と共に去りぬ(1939)
・スター・ウォーズ(1977)
・サウンド・オブ・ミュージック(1965)
・E.T.(1982)
・タイタニック(1997)
このように全く異なる結果となりました。最新作が大ヒットしているとPRしたい人々にとっては不都合なランキングと言えそうですが…長期のデータを比較する際には「貨幣の錯覚」に注意が必要なのです。
だれも日本にはなりたくない!?
世界の国々や経済学者にとって、1990年代初頭、バブル崩壊以降の日本はまさに悪夢。消費者の需要が減り、生産者はやむをえず価格を下げるという事態が、ちょっとした中断はあったとはいえおよそ15年にわたって続きました。こんな経験をした国は世界のどこにもないため、ある経済学者は「誰も日本にはなりたくない」と評しました。
デフレ・スパイラルに落ち込む日本。対して世界中の経済学者の多くはお金を新たに刷ってでも「インフレを起こせば改善に向かう」とアドバイスをしていました。物価の低下が様々な問題を引き起こしているのだから真っ当な意見にも聞こえます。しかし、日本は頑なにこれを否定。少子高齢化や中国などアジア新興国との競争激化を懸念して、この金融政策に効果があるか自信を持てないでいたのです。
それどころか、債務超過の借り手にさらに融資を継続するように銀行に圧力をかける政策を打ち出します。これは倒産する会社は減らせる一方で、本来、融資を必要とする革新的な企業が新たな分野に挑戦することを妨げました。これらの悪循環な政策を「ウォールストリート・ジャーナル」のジェイコブ・シュレジンガーは「国をデフレに叩き込むための教科書」と表現しました。
アベノミクスの評価やいかに!
「大量の金融拡大でデフレを終わらせる」
「財政刺激策を出して経済を一気に始動させる」
「構造改革で日本の長期効率性を改善する」
経済の3本の矢を掲げて国民の信頼を得た安倍政権。海外からの評価が気になっていましたが、著者曰く、今のところは「ふらふらしてはいても、目標に向かいつつある」状態とのこと。その理由は、消費増税の影響を差し引いても物価上昇の兆しが見えたため。
「財政刺激策を出して経済を一気に始動させる」
「構造改革で日本の長期効率性を改善する」
経済の3本の矢を掲げて国民の信頼を得た安倍政権。海外からの評価が気になっていましたが、著者曰く、今のところは「ふらふらしてはいても、目標に向かいつつある」状態とのこと。その理由は、消費増税の影響を差し引いても物価上昇の兆しが見えたため。
家計が物価上昇を信じていれば、支出するし、企業は人を雇い、物価は上がる。やっと芽生えた好景気の芽を政府や国民はうまく育てることができるのか? 誰も成し遂げたことのない「長期デフレからの脱却」の挑戦に世界が注目しています。
与党は自身の経済政策を自画自賛し、野党はこれを全否定する。「なかなか客観的な意見が手に入らない…」と思っていたところ、海外の客観的な評価に触れることができて個人的に非常に満足。お金にまつわる雑学も誰かに話したくなるものでした!
経済オンチな人も知っておきたい!日本の未来!
目まぐるしく変化する世界の経済。名のあるシンクタンクがわずか数か月後のGDP予測すらはずしてしまうほど世の中が複雑化していますが、そんな中、かなり高い確率で予測可能な数字もあるのだそうです。それは「将来の人口」。なぜ将来人口は予測ができるのか?その理由は、将来人口を決める要素がおもに「出生率」と「平均寿命」の2つしかないから。シンプルゆえにこれらが劇的な変化をしない限り、10年後や20年後の人口は予測できるのだそうです。