2019.9.30
秋バテの原因を知る
秋バテとは、主に夏の生活習慣が原因で体に不調をおぼえることを言います。夏バテと異なる点は、過ごしやすい秋になってからも体調不良が続くことです。
夏は、気温によるストレスが多い季節です。たとえば、猛暑日のように体温に近い気温は、人体にとって快適と感じる気温から大きく逸脱します。すると、体温を保とうと体が持っている恒常性維持機能がフル活動します。それがストレスとなり、自律神経を乱してしまうのです。また、冷房による温度差や冷たい食べ物や飲み物をとることも、体にとって大きなストレスになります。このような生活習慣が続くと、夏が過ぎても体調不良が続く秋バテが起きてしまいます。
秋バテになると、体がだるくなったり肌荒れが起きたりする身体的なことだけでなく、やる気が出なくなるような精神的な不調も起きやすくなります。そのため、本格的な秋が来る前にしっかり予防をすることが、秋バテ対策の第一歩と言えるでしょう。
秋バテを予防する方法
秋バテを予防するためには、自律神経を乱す夏特有の生活習慣を見直す必要があります。ただし、一気に生活習慣を変えてしまうとストレスとなり、秋バテ予防効果は低くなります。そのため、少しずつ変えることを心がけましょう。
まず、もっともおすすめするのが運動です。決まった時間に決まった負荷の運動を続けることで、自律神経を安定させる効果が期待できるためです。気温が高く屋外での運動で体調を崩す恐れがある日は、室内で軽いトレーニングを行いましょう。たとえば、ジャンプしながら両腕を上げるジャンピングジャックや、一定のリズムで左右のパンチを繰り出すボクササイズなどがおすすめです。涼しくなってきたら、少しずつ外に出る回数を増やしていってください。屋外でのトレーニングは、激しい運動ではなくウォーキングや軽いジョギング程度でよいでしょう。
次に、室温を管理することで温度変化の激しい環境から少しずつ脱却していきましょう。体が冷房に慣れていると、少し暑く感じただけで冷房を入れがちになります。それをやめて、服装を薄着にしたり扇風機に変えたりしてください。
そして、食生活を変えていきましょう。気温が高いと冷たい食べ物や飲み物がほしくなりますが、できるだけとらないようにします。長期間冷たいものをとる習慣ができあがっている場合は、口に入れる回数を減らすことを意識してください。