2019年11月16日 更新

お金持ちのための学校:ボーディングスクールとは何か?

世の中には、お金持ちの子どものための学校「ボーディングスクール(Boarding School)」が存在します。Boardingとは寄宿・下宿の意味で、一定期間家族と離れ、入寮して学業・心身修養に専念するための学校です。子どもを国家や各業界をリードできるリーダーに育てるために入学を考えますが、お金があるだけでは入れない学校も多いようです。

2019.11.16

お金持ちの子どものための学校:ボーディングスクールとは?

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お金持ちの子どものための学校と言えば、中国やロシアなど新興国のお金持ちの間で、スイスや英国の「ボーディングスクール」が注目を浴びています。小学校高学年〜高校生くらいまでのご子息・ご息女を、世界的に定評のある全寮制学校に留学させるケースが珍しくありません。
寮生活においては、学業のみならず心身の修練を行い、自制心や自立心、コミュニケーション能力、リーダーシップ力などを養います。授業は少人数制で、ディスカッション方式で行われることが主流です。国家や各業界をリードできるリーダーの養成を目指しており、まさに成功したお金持ちの子どものための学校に他なりません。
そもそも、ボーディングスクールの始まりは、15〜16世紀の英国に遡ります。この学校制度は、イギリス人の根幹をなす民族(アングロサクソン系)が主流を占めていた頃の米国や豪州にも引き継がれました。19世紀になると、ドイツやスイスにもボーディングスクールが開設されるようになってきます。
もともとがお金持ちの子どものための学校ですから、各国のボーディングスクールには王侯貴族の子ども、成功したビジネスパーソンの子どもなどが多く在籍しています。ちなみに、英国のボーディングスクールの例ですが、学費だけで年間400万〜500万円程度の負担が一般的なようです。諸経費を含めれば、年間600万〜800万円程度は見ておく必要があります。
言わずもがな、年収1000万〜2000万円レベルのビジネスパーソンの家庭であっても、負担することは相当困難でしょう。国内の学校に目を転じれば、お金持ちの子どもが比較的多いと言われてきた慶應義塾幼稚舎(小学校)でも、授業料や施設設備費、給食費など最低限の負担コストは年間で120万円くらいです。やはり、ボーディングスクールは別格ですね。

親がお金持ちなだけでは入れない学校が多い?

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世界的なお金持ちのための学校である英国などの有名ボーディングスクールに入ることは、お金持ちの子どもにとっても狭き門です。何よりも入学準備が一筋縄ではゆかない学校が多く、親がお金持ちで学科試験をパスすれば入学を許可される、という単純な話でもありません。
まずは、小学校入学後の早い段階で、進学を希望するボーディングスクールに登録しておく必要があります。
子どもをボーディングスクールに入れたいと考えるお金持ち家庭では、「プレップスクール(Preparatory School)」と呼ばれる準備校(予備校)に子どもを進ませるケースが多いようです。ここから志望している学校に対して、定期的に成績表・内申書などが送られる仕組みになります。
そして、在学中や卒業前には、複数回の学科試験や面接が課されることになります。
日本でも、インターナショナルスクールに子どもを通わせているようなお金持ちの家庭では、海外のボーディングスクールにも徐々に注目し始めている気配があります。特に外資系金融機関勤務の知人などに、最近それを感じますね。
それでも、日本のお金持ちがこのような世界レベルのエリートに通用する学校に子どもを進ませたい場合、仮に経済力では問題がなくても、準備面でのハードルが高くなることは避けられません。日本でも「プライベートバンク」、もしくは「ウェルスマネジメント」と称して富裕層向け金融サービスが提供されるようになってきましたが、ボーディングスクールを含め、子弟の海外留学をサポートするケースも増えているようです。
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