2018.12.11
街には大航海時代の面影を残すノスタルジックな建築物が溢れ、完成まで300年を要した「ジェロニモス修道院」は、世界遺産にも登録されています。地中海性気候の影響で暖かく、治安も良いことから、年間を通じて日本からの渡航者も多くみられます。
そんなポルトガルに感銘を受けて、いつか暮らしてみたいと思った人のために、実際に生活する際に掛かる生活費などを紹介します。1か月あたりどのくらいのお金が必要なのか?今後の人生設計の参考にしてみて下さい。
(※ 記事では、1ユーロ(EUR)=130円として計算しています)
家賃はヨーロッパ内では格安
移住に人気の都市は、首都のリスボン市です。ポルトガルの人口は約1,000万人ですが、市を含む大リスボン圏に国内の人口の約4分の1が集中しています。
市の中心部であっても、単身であれば1カ月あたり500ユーロ(約6万5,000円)ほどから物件を探すことができ、ルームシェアを選択すれば1カ月あたり300ユーロ(約3万9,000円)でも可能。夫婦で住む様な1LDKタイプでも、1,000ユーロ(約13万円)以下で広々とした物件を見つけることができます。
他では、北部の港湾都市・ポルトもオススメの都市の1つです。川の両側に建ち並ぶオレンジ色の屋根は、名作映画「魔女の宅急便」の舞台になったとも言われる素敵な街。名産品としてポートワインも有名で、リスボンに次ぐ第2の都市として発展を遂げています。
どの都市に移住するにせよ、東京やヨーロッパの主要都市と比べ 格安で住むことが可能です。
食事は日本人との相性◯
ヨーロッパに移住するとなると“食の違い”が気になるところですが…ポルトガルの料理は、意外にも日本と共通点が多いことをご存知でしょうか? 例えば、あの“天ぷら”も、実はポルトガルの料理から影響を受けたとされているのです。
ポルトガルは、日本と同じ海洋国で“魚好き”な国民が多く、スーパーや市場には新鮮な魚がたくさん売られています。名物のイワシは、1切れ1ユーロ(約130円)前後と比較的安く入手することが可能です。ここでの“イワシの塩焼き”は、レモンとオリーブオイルをかけて味付けすることが特徴です。