また、米の消費量もヨーロッパ随一で、価格は1キロあたり1ユーロ(約130円)前後。他にも、野菜やビール・ワインなどが安い傾向にあります。
リスボンに住む場合は、市の台所「リベイラ市場」をチェックしておくことをオススメします。100年以上も前に開設された伝統ある市場で、今では人気店が軒並み出店するフード・コートも併設されています。ここでは、有名シェフのお店の料理でも10ユーロ(約1300円)前後で楽しむことができ、外食をリーズナブルに済ませたい時に重宝するでしょう。
海外での食事に慣れない場合、日本食のレストランを探して通う手段もありますが、どうしても割高になってしまいます。魚介類や米を使った料理など、日本人の口に合う料理が多いことは、移住する上で大きなメリットです。
交通費は日本と同程度
国内の移動手段は、電車やバス、トラム(路面電車)などが主流です。日本と同様に、電車などの交通機関の多くは、ICカードでの乗車が可能です。
中でも最もポピュラーなのが「viva viagem(ヴィヴァ・ヴィアジェン)」カードで、発行料金は1枚0.5ユーロ。1回券・1日(24時間)券・チャージ(プリペイド)の3種類の使い方があります。
例えばリスボン市内で見ると、1回券は1.45ユーロ(約189円)であることから、運賃は日本とあまり変わらないと考えられます。
海外富裕層に人気の「黄金ビザ」
最後に、移住の際に気になるビザについて、ユニークな情報をお伝えします。近年、ポルトガルへの移住人気が上がっている理由の1つに、政府による外国人への居住権提供政策があります。これは、海外からの不動産購入者などに居住権を提供するもので、通称「黄金ビザ」とも呼ばれています。
申請のための不動産購入条件は、50万ユーロ(約6,500万円 ※物件や地域によって35万ユーロなど安くなる場合もあり)以上と高額ですが…それ以外に難しい条件はなく、手続きが完了すれば定住ビザを手に入れることが可能となります。しかも年間2週間以上滞在し5年以上経過すると、永住権を申請することもできます。
お金はかかるものの、それでも“人気移住ランキング上位国”の中ではかなり緩い条件と言え、「居住権」「投資」のメリットに惹かれ、多くの申請者がいます。
ポルトガルは、気候・治安・物価の面からも、他の欧米諸国に比べて、日本人と相性の良い国の1つと言えるでしょう。これらを参考にして、移住への第一歩を踏み出してみて下さい。
「いつかは住みたい」チューリッヒの生活費
日本から直行便も出ているスイスのチューリッヒは、銀行や証券会社などが集まる世界有数の金融都市です。さらに、文化・芸術の中心地でもあり、大都市でありながら湖などの豊かな自然が望めることも、大きな魅力として知られています。この様な点からも「住みたい都市」「生活の質が高い都市」といったランキングでも常に上位に名が挙げられており、憧れを抱いたことがある方も多いのではないでしょうか?