建物も庭園も素晴らしい「「ルンダーレ宮殿」
リガから真南に50km、リトアニアとの国境近くまで行くと「ルンダーレ宮殿」に着きます。18世紀の中頃ビロン公の夏の宮殿として建てられたバロック・ロココ様式の建物です。建物は2階建てで138の部屋があります。建物内の一部は博物館になっていて、ラトビアの教会関係の芸術品を展示しています。展示物の美しさに圧倒されることでしょう。建物と並んで素晴らしいのが広大な敷地を持つ庭園。庭園内には池や噴水がアレンジされ、花壇には季節になるとバラの花が満開になります。
「小さなローマ」とも呼ばれる首都ヴィリニュスがあるリトアニア
リトアニアは十字架作りが盛んな国。世界遺産になっている歴史地区には教会が多く、また迫害された悲しい歴史を残す「十字架の丘」があります。その一方で優雅なお城のあるトラカイではリゾート地としてゆっくりとした時間が過ごせます。
5万以上の十字架が立つ世界遺産「十字架の丘」
ラトビアから国境を越えリトアニアに入ってまず訪ねたいのが「十字架の丘」。ここはかつてロシアの弾圧に抵抗したリトアニアの人々が50,000個以上の十字架を立てたり飾ることによって築いた「巡礼の地」なのです。世界遺産にも登録された十字架の丘は十字架作りを手工芸とするリトアニアの象徴でもあります。
教会の多い優雅な「歴史地区」
バルト3国の中で一番南にあるリトアニアの首都はヴィリニュス。この都市は内陸にあり、かつてポーランド領だったこともあります。旧市街地は他の2つの首都と同じように世界遺産に登録されています。タリンがおとぎの国で、リガが新芸術の都市だとすると、このヴィリニュスは教会の町だと言えます。まずここには城壁がないのが特徴です。教会にはヴィリニュス大聖堂を初め聖アンナ教会や聖カジミエル教会などどれも個性ある建築様式が魅力的です。
湖畔のリゾート地トラカイ
トラカイはリトアニアのもう一つの主要観光スポットです。この湖畔のリゾート地は首都ヴィリニュスから西に30kmほど行った所にあります。カライム人、ユダヤ人、タタール人などいくつかの民族が住み、複雑な歴史を持つこのトラカイでは、14世紀ごろ防衛のために、湖の小さな島の上に「トラカイ城」が建てられました。城は荒廃した時期もありましたが、1961年に改築工事が完了し今ではオレンジ色のとんがり屋根のある落ち着きのある建物として人気観光スポットになっています。