2020年1月10日 更新

地味な起業の始め方|普通の人だから選べる史上最強のキャリア戦略

会社に入りさえすれば安泰であるという時代は、終わりを告げたといわれています。だからといって、ただ転職・副業・独立すればいいのかといえばそうではありません。すべてがリスクになり得る時代に、私たちはどう生き残っていけばいいのでしょうか。 田中祐一著『僕たちは地味な起業で食っていく。』 より、経済的に自立できるすごい働き方「地味な起業」という道をご紹介します。

2020.1.8

指名される力を身につける

そんな見通しが立たない世の中で生きていくには、今働いている会社だけに依存せず、経済的に自立することがとても大切です。「経済的に自立できる個人」とは、会社にいてもいなくても、周囲のひとから「指名される力」を持っている人。
19ページより引用
現在、「会社員のための地味な起業プロデューサー」を名乗っている著者。芝浦工業大学卒業後は、株式会社NTTデータに就職。しかし、「この会社だけに通用するスキルで一生働いていけるのか」という葛藤を抱いて退職し、起業に至ります。
まず、コンサルタントを名乗って活動を開始しましたが、気の弱さやカリスマ性のなさがたたって稼げない日々がしばらく続いたようです。
自分をブランド化する、好きなことで食べていくなど、起業というと何かと派手なイメージがあります。派手な起業ではなく、地味な起業で稼いでいくことを提唱している著者。特別なスキルや実績に頼るのではなく、地味なサポートでしっかり稼ぐ考え方が本著を読むことでわかります。
たとえば、お客さんの一人から「店舗の営業法」を知りたいと相談されて、参考書籍を要約したレポートを提出したところ、月3万円で会社を手伝ってほしいと持ちかけられたこともあるのだとか。
やりたいことや得意なことがなくても、困っている人を助ける。そして、手伝ってくださいと指名される力を持つことで、地味な起業は成り立つのだといえるでしょう。
輝いている人は、意外と普通の会社員が難なくこなしている事務作業ができないなどということはよくある話です。
好きな人のビジネスを応援することで指名される。そんな起業の仕方があるのだということを知っておきたいものです。

資金0円で今日から始める

でも、地味な起業を小さく始めるときには、計画を立てるよりも「とにかくやってみる」ことが大切です。僕が大切にしているマインドは「すべてはテスト」というものがあります。
61ページより引用
起業を始めるにあたって、事業計画の作成は必要不可欠であるとよく耳にします。しかし、著者は、地味な起業を始めるにあたって、事業計画は不要であるといいます。
もちろん、資金調達の折には事業計画書が必要になってきますが、小さく始めるときには、まずやってみることが重要なのだとか。
すべてはテストであり、完璧に作り込む必要はない。悩んでいる時間を長く取るくらいなら、2つやりたいことがあったとしたら、とりあえず両方やってみる。経験していくうちに、自分のミッションはこれだというものに出会えるのだといいます。
地味な起業には事業資金はいらない。パソコンとスマホがあれば、十分であり、最初から法人化する必要もないのだとか。たしかに、個人のまま行う個人事業主として出発していけば、特に費用はかかりません。
まずはやってみて改善を重ねていくことで成り立つ起業方法であるといえそうです。
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