2019年11月18日 更新

時間の価値とは何か?自分でコントロールできる時間とできない時間

お金と時間──この2つが、私たちが自由で幸せに生きるためのカギだと思います。仕事や家事で忙しくても、楽しむ時間を自分で作り出すことで人生は豊かになります。無形財産である時間について考える連載第2回は「時間の価値について」です。 (泉正人著『TIME DESIGN(タイムデザイン)』より抜粋。)

2019.11.11
時間とは一体なんでしょうか?
この章では、時間の価値についてみていきます。

第1章 時間の価値  Value of Time

gettyimages (49744)

時間は無形資産

1日の長さは誰でも24時間です。

アメリカの作家であり心理療法士のリチャード・カールソンは、
「時は命なり。時計の針は時間を刻んでいるのではない。自分の命を刻んでいるのだ。神はすべての人に1日24時間を与えられた。時間だけは金持ちにも貧乏人にも平等であるが、取り返しがつかない」
と述べているように、24時間をどんなに頑張っても、36時間にはできません。
だからこの物理的時間は、万人にとって平等であり、コントロールができないものです。
しかし、人生の長さとなると不平等です。

若くして亡くなる方や90歳、100歳まで元気に人生を謳歌され大往生される方など、実にさまざまです。

1日の長さも、人生の長さも、コントロールできませんが、これらの時間はすべて無形資産だということには変わりありません。

無形資産とは、経営に必要だといわれる人・モノ・金などの有形資産に対して使われます。
アメリカの投資家でビジネス書作家でもあるロバート・アレンは、「『時は金なり』という諺は、『時間=お金』という意味ではありません。もしそうだとしたら、私たちはずっと前にお金持ちになっているはずです。『時は金なり』は『時間はお金のようなもの』という意味です。時間はお金と同じように限られた資源であり、管理が必要だということです」と言っています。
このようにお金と同様、時間も非常に大切な資産なのです。

お金と時間──この有形、無形、2つのものが、私たちが自由で幸せに生きるためのカギだと思います。

もちろん、人によってどちらを重視するか、価値観は違うと思います。両方が同じ価値ではないかもしれませんが、この2つにフォーカスすれば、人生の基準をどこに置くか、ある程度明確にできるはずです。

その無形資産である時間の特徴について考えてみました。
無形資産である時間の大きな特徴は、
1、形のない無形だが、それを有形化することもできる。
2、効率化が可能なものと不可能なところがある。

この2点がポイントになります。

コントロールできる時間とできない時間

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ギリシャ神話に登場するクロノスとカイロス。両方「時」を表しますが、クロノスは「時間」、カイロスは「時刻」を意味します。

そこからクロノス時間は、過去から未来に向かって機械的に流れる時間、カイロス時間とは人間の内在的な時間で、速度が変わったり、止まったり逆流したりする心理的時間を表しているそうです。

これは時間の概念的な話です。

ここでいう効率化できる時間はカイロス時間で、できない時間はクロノス時間です。
なぜなら、1日24時間(クロノス時間)、この数字を増やしたり減らしたりすることはできません。この時間を効率化、いわゆる集中して時計の針を早めたり、遅くしたり、ましてや左回りにすることなどできませんから。

1日の時間を増やしたり、減らしたりすることはできません。
だからこれは効率化できない時間なのです。
一方、心理的時間(カイロス時間)は、変化します。
好きなことをやっていたり、好きな人と一緒にいると、あっという間に時間が流れませんか? またその逆もあります。小中学生の時の校長先生の話が、なぜあんなに長かったのかと……(笑)。
このように心で感じる時間には、秒針の速度とは異なるものがあります。

仕事においては、時間のかかる作業を仕組み化して効率よく片付けたり、集中力を高めることによって、普段の1日の倍の成果を出すことはできます。
それだけでは限界がありますので、人に頼んで労働力を提供してもらいます。
つまり、お願いしたり、自分のお金を払い第三者の時間と交換することで、さらに自分の時間を増やすことができます。

また、20代で急逝する人もいれば、80代まで長生きする人がいるように、人生の長さは不平等で、人それぞれで違います。
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泉正人 | ファイナンシャルアカデミー 泉正人 | ファイナンシャルアカデミー