2019.6.19
勝負どころではスイッチONで話す
つまり、いつもは「OFF」でいい。でも大事な「勝負どころ」では「ON」にする。この切り替えが臨機応変にできること。
10ページより引用
現在、ビジネス数学の専門家であり人材教育コンサルタントとして活動している著者ですが、国内でただ一人のビジネス数学エグゼクティブインストラクターです。
予備校講師や外資系企業での管理職を経験後に独立。数字や論理思考に苦手意識を持つビジネスパーソンを劇的に変えるという指導法が話題になっています。
予備校講師や外資系企業での管理職を経験後に独立。数字や論理思考に苦手意識を持つビジネスパーソンを劇的に変えるという指導法が話題になっています。
伝え方のプロフェッショナルであり、決して高度なコミュニケーションスキルを持っているわけではないと自身について語る著者。いつもはOFFの状態であっても、勝負どころでONのスイッチを正しく切り替えることが大事であるといいます。
意識するべきことは、「少ない言葉」「ていねい」「正しそう」の3つだけ。
たしかに、朝礼やプレゼンの場などにおいて、あまり言葉の量が多いと内容がぼやけてしまうこともあります。そして、今の時代において雑な伝え方はNOという反応が出やすいものです。
たしかに、朝礼やプレゼンの場などにおいて、あまり言葉の量が多いと内容がぼやけてしまうこともあります。そして、今の時代において雑な伝え方はNOという反応が出やすいものです。
そもそも、人は他人の話など聞きたくない。だからこそ、ていねいに伝えることは必須であるといえそうです。さらに、「正しい」ではなく、「正しそう」に伝えるということも大事なようです。
正解のないビジネスの世界において、完全に正しいことだけを伝えることは難しいもの。割り切って「正しそう」に伝えるということも、必要な考え方なのかもしれません。
冒頭に内容を伝えておく
私たちが普段から何気なくしている「分ける」という行為は、いわば整理して把握しやすい状態をつくる行為です。
64ページより引用
実際に話を始めると、予期せぬ質問が始まってしまい、最後まで伝えられないということがあります。そのような状況を避けるためには、本題に入る前に「今から説明する内容は大きく3つに分かれています」などと説明しておくことがコツであるといいます。
説明する要素がいくつあるのかをあらかじめ伝えておくことで、聞き手はその話の構成を把握することができ、わかりやすいと思ってもらえるのだといいます。
さらに、「今からする説明には、キーワードが2つあります」といったフレーズも有効であるのだとか。あらかじめキーワードを用意してあげることで、聞き手は何がポイントであるのかを理解できます。