2019年11月7日 更新

キャッシュレス決済の種類は3×3通り?メリット・デメリット比較

「最近キャッシュレス決済の種類が多くて、よく分からない。」このような方も少なくないでしょう。それでも、消費税増税に伴って、キャッシュレス決済でのポイント還元制度の発表などもあり、否が応でも気にせざるを得ませんね。キャッシュレス決済の種類と、その特徴を整理しました。

デビットカード

即時払い(リアルタイムペイド)方式です。決済と同時に指定銀行口座からの引き落としとなりますので、口座残高以上の利用はできません。加入審査は原則ありません。分割払いも不可で、使いすぎのリスクはありません。

プリペイド方式クレジットカード

前払い(プリペイド)方式で、決済と同時に予めカードに入金しておいた分から引き落とされます。こちらも、残高以上の利用は不可です。加入の審査は原則なしで、分割払いも不可となり、使いすぎのリスクがありません。

キャッシュレス決済の種類2:ICチップ読み取り方式(電子マネー)

通称「電子マネー」と呼ばれるキャッシュレス決済方式。ICチップをセンサーにタッチするだけで決済可能なのが魅力です。非接触型ICチップ利用のものもあります。予めお金をチャージして使う前払い(プリペイド)方式のものと、クレジットカードのように後払い(ポストペイド)方式のものと、2種類が存在します。

交通系ICカード

前払い(プリペイド)方式で、オートチャージ機能が使えるものも多いです。Suica、PASMO、ICOCAなどが代表です。鉄道・バスなどの運賃支払いだけでなく、加盟店であれば一般の買い物にも使用可能です。

流通系ICカード

前払い(プリペイド)方式が原則で、楽天Edy、nanaco、WAONなどが代表ですね。ただし、一部には後払い(ポストペイド)方式のものが存在していて、所有クレジットカードを予め登録してから使用します。iDやQUICPAYなどがこの方式の代表で、決済分はクレジットカード利用代金と合算して請求されるのです。クレジットカードとの違いは、ICチップが入っていることで、店舗スタッフにカードを預けなくても、自ら読み取り機にかざすだけで決済が完了できることです。
なお、最近のクレジットカードやデビットカードの中には、iD・楽天Edy・nanaco・WAONなどの電子マネー機能が付帯するタイプを見かけます。これらは、クレジットカードにICチップを組み込んだハイブリット型で、支払時にクレジットカード払いか、電子マネー払いかを都度選択することができます。

スマホ決済

非接触型ICチップはカードだけでなく、携帯電話やスマートホンにも内蔵されている場合があります。例えば、「おサイフケータイ」は日本独自の決済方式で、対応しているAndroidスマートホンで使用可能です。モバイルSuicaやnanaco、iDなどの「おサイフケータイ」に対応しているカードを登録して使用します。
同様に、「GooglePay」も対応するAndroidスマートホンで使用可能な決済方式で、楽天Edy、WAON、nanaco、Suica、QUICPayを複数登録して使用できます。「ApplePay」は対応しているiPhoneやAppleWatchで使える決済方式であり、SuicaやiD、QUICPayなどの電子マネーの他、クレジットカード、プリペイドカード、ポイントカード、搭乗券やギフトカードまで登録できることが特徴になっています。
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