2019.9.30
「セルフ・ブランディング」が重要な理由
個人が自分をブランド化し、プロモーション活動を行うことを「セルフ・ブランディング」と言います。
企業はブランディングを行っています。たとえば「NIKE」の新作シューズはプレミアがついて高く売れますが、それは世界中にファンがいて「NIKEの新作が発売されたら、誰より早く手に入れたい」と思っている人がたくさんいるからです。NIKEのあのロゴや、シューズのカラーやデザインから他のブランドにないコンセプトやストーリーを感じ取った人は、その価値に共感してNIKEを好きになり、その良さを人に伝える伝道師(エバンジェリスト)になります。そうやってNIKEがブランディングに成功し、収益は大きく伸び、企業は成長を遂げてきました。
企業はブランディングを行っています。たとえば「NIKE」の新作シューズはプレミアがついて高く売れますが、それは世界中にファンがいて「NIKEの新作が発売されたら、誰より早く手に入れたい」と思っている人がたくさんいるからです。NIKEのあのロゴや、シューズのカラーやデザインから他のブランドにないコンセプトやストーリーを感じ取った人は、その価値に共感してNIKEを好きになり、その良さを人に伝える伝道師(エバンジェリスト)になります。そうやってNIKEがブランディングに成功し、収益は大きく伸び、企業は成長を遂げてきました。
それと同じことを自分というブランドを確立するために行うのがセルフ・ブランディングです。自分に好感を持つ人、自分がすることに興味や関心を持つ人、自分の言動に共感する人、自分の価値がわかってくれる人、自分を信頼する人、自分の良さを他の人に伝えてくれる人を、どれだけ増やせるでしょうか?
そんなセルフ・ブランディングで成果をおさめたら、所属する会社の看板や肩書きがなくてもやっていけるビジネスパーソンになれます。「会社の名前ではなく自分の名前でビジネスができる人」になれます。そうなれば会社から独立・起業しても、「○○さんと今後もお付き合いしたいです」とお客さんがついてきたり、お客さんを紹介されたりして、事業の立ち上げ段階からアドバンテージが獲得できるでしょう。最近増えている「副業」でも、有利になります。
つまり、一流のビジネスパーソンになりたければ、セルフ・ブランディングで「自分というブランド」を確立し、人から共感、信用、信頼を獲得して「自分のファンを増やす」ことが、非常に重要なことだと言えます。
「自分だけの価値」をどうアピールするか
では、セルフ・ブランディングで、他の人にはない自分だけの価値を、どうやってアピールすればいいのでしょうか?
出発点は「自分が好きなこと」「自分が得意なこと」「自分がやりたいこと」を見定めることです。たとえば「自分は今の業務ではこんな分野が得意なので、それを活かし今後こんな仕事に進出したい」でも、「お酒が好き」「マンガを描くのが得意」「海外旅行がしたい」といったビジネスとは関係のないことでもかまいません。人に「私はこんな人間」と自分だけの個性を説明できればいいのです。
出発点は「自分が好きなこと」「自分が得意なこと」「自分がやりたいこと」を見定めることです。たとえば「自分は今の業務ではこんな分野が得意なので、それを活かし今後こんな仕事に進出したい」でも、「お酒が好き」「マンガを描くのが得意」「海外旅行がしたい」といったビジネスとは関係のないことでもかまいません。人に「私はこんな人間」と自分だけの個性を説明できればいいのです。
相手も仕事がらみの話ばかり聞かされるより、たとえば「サッカー観戦が好きなのか」「エレキギターを演奏できるのか」「ボランティア活動に興味があるのか」など、あなたの全体的な〃人間像〃が浮かびあがるほうが共感を持ちやすいでしょう。
商品のブランドも、かっちりしたコンセプトだけでなく、偶然性や意外性も含んだストーリー(物語)もあったほうが共感を得てブランドの価値を高めやすいといわれます。たとえばエルメスのバッグ「ケリー」「バーキン」は、モナコのグレース王妃や歌手のジェーン・バーキンが登場するストーリーでブランドの価値を高めています。あなたというブランドにはどんなストーリーがありますか?
そのようにアピールしたいことを拾い上げたら、それを200~400字程度の文章(サマリー)にまとめます。注意したいのは「盛らない」「背伸びしない」「ウソをつかない」「カッコつけない」で、自然体の自分をアピールしたいところです。サマリーは広告の「ボディコピー」にあたります。
「キャッチコピー」もつくりましょう。たとえば「○○屋、世界を目指す」とか「独自の視点で○○界を変える」といった俳句のような短文です。選挙ポスターのようで照れるかもしれませんが、自分ブランドのサマリーやキャッチコピーをつくれば、SNSなどでの自己紹介アピールがやりやすくなります。