2019年9月5日 更新

働き方改革の成功事例にはワクワクがある

働き方改革関連法が施行されて、はや半年。あなたの会社ではどんな改革が進んでいますか?「ノー残業」や「有給取得の強化」が一般的な最初の取り組みですが、この記事では大胆な改革をおこなった企業を紹介します。

2019.9.5

自虐動画とは真逆?働き方改革の旗手サイボウズ

「働き方改革ってどうよ?」という世の中の疑問をモロに代弁する、サイボウズの働き方改革関連サイトのアニメーション動画をご存知ですか?
この4本の動画は、それぞれ働き方改革でいえば、
①残業編は「長時間労働の是正」、
②女性活躍編は「雇用のダイバーシティ」、
③イクメン編は「ライフワークバランスの実現」、
④複(副)業編は「多様で柔軟な働き方」を目指しているといえます。
どの動画も、働き方改革に振り回される企業のすがたを風刺しており、法律の遵守が目的と化し、本来の目標「生産性向上」を果たせずに振り回されている様子を描いています。
しかし、この動画を配信するサイボウズは、テレワークの旗手としてライフワークバランス実現や、柔軟な働き方をリードしている企業なのです。

2005年頃のサイボウズは高い離職率に悩む会社でした。長時間労働があたりまえのブラックな働き方がその原因の一つなのでは、と考えた同社は、2007年から「短時間(DS)」「そうでないか(PS)」という2つの働き方のラベルどちらかを選択できるようにしました。2013年頃には、社内の働き方の多様性の度合いが増し、働き方のラベルを「時間」と「場所」を軸とした9分類に増加。しかし、2018年4月、その自由度は更に進化したのです。
”新制度では、自分の働き方を文章で記述してもらうことにしました。たとえば私は、こんな働き方を宣言しています。

・基本的に9時から17時まで出勤しています。
・日によっては18時退社にしても大丈夫です。
・月に3日ほど、在宅勤務となる可能性があります。

働き方を登録すると、グループウェアのプロフィール欄にその情報が表示され、社内の他のメンバーがひと目でわかるようになります。
こんな社員もいますよ。彼は副業のために基本的に週4日勤務、さらに満員電車を避けるために10時出社にしています。”
「100人100通りの人事制度」を実現するサイボウズの働き方から、学ぼうとする会社は多くあります。働き方改革は「楽しければ成功、楽しくなければ失敗」といい切るサイボウズ。下記の特集記事から、ヒントを得るのも良いでしょう。

サイボウズ-働き方改革事例集 https://ws.infonista.jp/tag/245/

メルカリのライフワークバランスは本気!

2016年2月1日、メルカリは新人事制度「merci box」を導入しました。2018年には、その驚きの保障内容は、さらに拡充されました。
”大きいところでは、産休・育休などについては、休暇中の給与を100%保障をしていて、女性の場合は産前は10週から休めます。
また社内では男性の育休取得も当たり前になっていて、取得率も9割を超えています。私も昨年末に2ヶ月育休を取ったりしたんですけれども、経営陣も子会社社長を始め、ほぼ全員が育児休暇を取っていると。
また、産育休だけでなく、妊活(不妊治療)の支援も行っており、比較的低額な妊活については全額会社が負担しています。高額なものであっても、会社と自治体の補助があれば、本人負担3割くらいでできるようなことをやっています。
あとは認可外保育に入った時の、認可との差額を会社で負担していたり、子どもが病気になったら、無制限で子どものベビーシッター代を1時間1,500円分サポートするなど。こういうことをやりながら、社員の働くっていうところに対してケアをしていきたいと思っています。”
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