2018.10.11
日本から飛行機で3~4時間と比較的近く、気軽に往復できるので、旅行先としても手軽。何度も通いつめているうちに、その魅力にとりつかれ、いっそのこと移住してみたいと思う方も多いのではないでしょうか。
そこで、今回は、将来的に北京・上海など中国の大都市へ移住したいという方のために、北京・上海移住にかかる費用を試算し、一か月あたりの生活費を項目ごとに紹介します。
※1 中国人民元=16円、1ドル=113円で計算しています(2018年9月のレート)
北京・上海の住宅費は都心と同程度かやや低め
世界の都市の生活費を調査しているサイト「Expatistan」によると、1ルーム(約45㎡)の平均家賃は上海で約5,205元(約8.3万円)、北京で5,055元(約8.1万円)。同じ条件の東京の平均家賃が8.4万円となっているので、東京・北京・上海の家賃はさほど変わらないと考えてよいでしょう。
ただし、「高級エリア」の平均家賃は上海がダントツで高くなっています。先ほどと同じ1ルーム(約45㎡)の平均家賃が1万5,046元(約24万円)。北京の高級エリア8,990元(約14.4万円)、東京の高級エリア20.5万円と比較しても、上海中心部の家賃はとても高いことがわかります。
なお、北京・上海いずれも日本人向けの物件を扱う不動産屋は、小さめの間取りでも1万元(約16万円)ほどのものを案内することが多いようです。中国人相手の物件で5,000元(約8万円)程度。中心部ではなく、松江区、青浦区、嘉定区、金山区、宝山区等へ出れば、月々2~3,000元で借りることも可能で、中国人とのシェアならさらに安くあげることができるということですが、それには語学力が必要です。中国移住経験者の多くが「水漏れ、設備不良などのトラブルを経験した」と話していることを考えると、日本語で対応してくれる不動産業者を通した方が安心かもしれません。
このように、住む場所や条件によって賃料は様々なのですが、今回の試算では、市内中心部の家具付きワンルームに1人で住むと仮定し、中国語を話せる友人知人を頼りつつローカル向け不動産屋でリーズナブルな物件を見つけることができたとして、月々約8万円とします。
食費節約のカギはローカルフード
上海・北京の食費は、市場の食材や屋台飯などを利用すれば節約も可能です。
例えば、上海のローカルフード店では、肉まん1元(約16円)、ラーメン10元(約160円)、チャーハン6元(約100円)、串焼き20元(約320円)など実にリーズナブル。上海料理や火鍋なども複数で行けば1人50元(約800円)ほどで十分に楽しめます。