2018.3.10
著者はアメリカ・ニューヨークでイメージコンサルタントという仕事をしている一色由美子さん。イメージコンサルタントとは、クライアントの「こうなりたい」というイメージに合わせてファッション、ヘアスタイル、メイクなどの外見を変えるアドバイスをするのが仕事なのだとか。日本ではファッションコーディネイターという言葉は聞きますが、こちらは「クライアントに似合う服や髪型」を提案するニュアンスを含んでいるような気がします。おそらくアメリカ人の方が、自分を「どう見せたいか」を明確に持っているからかもしれません。
話がそれてしまいましたが、本のメインテーマは、最短で成功に近づく術を身に付けている合理的なニューヨークの成功者たちが、いかに「見た目」に気を使っているか、というもの。その他にも「お金」や「マインド」をテーマに話が展開していくので、女性にはより実践的な本に、男性にとっては雑学としても楽しめる内容になっていました。
それでは、特にファッションを気にかけない人生を送ってきてしまった私と一緒に本の内容に迫っていきましょう!
「見た目」はあなたの内面のいちばん外側!
実はこの言葉が書かれているのは本書の冒頭、プロローグの部分でしたが個人的にかなり重要だと感じたので取り上げました。人間は見ず知らずの他人と出会ったとき、わずか30秒の間に相手の性格や能力、魅力についての判断を下すと言われていますが、その内訳はというと…
・話す内容からの判断は7%
・声のトーンや話すスピードからは38%
・外見からは55%
・声のトーンや話すスピードからは38%
・外見からは55%
つまり、会話の内容や性格よりも「非言語によるコミュニケーション=見た目」が圧倒的だということです。これは本書だけでなく多くの研究でも明らかにされていることですが、著者曰く、ニューヨークの成功者たちは確実にこれを理解。自分が描いたイメージに近づくためにお金を払うのは、費用対効果が高いと考えているのです。
「見た目はあなたの内面の一番外側」という言葉に強く共感を覚えましたが、実際にはとにかくお金をかければOKというものではありません。正しく、効果的に「見た目」にお金を使うにはどうすればいいのか?その方法を見ていきましょう。
美容院は3000円プラスで3万円分綺麗になれる!
「ヘアスタイルは年収をあらわす」という言葉もあるほどセレブたちは髪型を重要視しているそうです。それだけ、人の印象が髪型に大きく左右されるからにほかならず、わざわざ8万円もする美容室に通う人もいるそうです。ただし、それは「お金が有り余っているから通うことが出来ている」ともいえますよね?そこで著者は別のアドバイスも用意してくれていました。それは「美容室は3000円プラスすることで3万円分綺麗になれる」という考え方。
これは、美容室の値段はヘアスタイルで得られる印象と比例しているのではなく「もっと価値のあるものである」ということ。あくまで考え方のひとつですが、ついついコスパや通い慣れた美容室に行ってしまいがちな人にとって一考の価値ある意見なのではないでしょうか?