2017.10.19
藤田雄大が思い描くこれからの夢
STAGE編集部:世界チャンピオンになった今、今後の目標は?
「気球の選手生命というのは、ものすごく長いんですよ。僕はまだ本当に若手。年齢は30なので、若手という言葉はあれなんですけど(笑)。これから先は長いので、ずっと勝ち続けたいという思いはありますし、やっぱり1度きりの世界チャンピオンだけじゃなくて、何度も勝ちたいというのはあります。
ブラジルで世界を獲れたんですけど、僕自身はまだそこまで「俺がチャンピオンだ」という気持ちはなかったですし、まだまだ尊敬するパイロットや目標にする人たちがいるので、タイトルだけが偶然手に入ったという思いです」
「ただ、偶然だとしても、タイトルを手にした意味はすごく大きかったです。以前、大会で佐賀に行った時に、子どもたちがわっと集まってきて「僕もパイロットになりたいです!」とか「世界チャンピオンになりたいです!」とか言われて、やっぱり勝ってよかったなあと思いました。
僕が勝つことで、気球に憧れを持ってくれる子が増えることは、純粋に嬉しいです。まだまだ知名度の低いスポーツですけど、メディアに取り上げていただいて、みんなに知ってもらえるきっかけになればいいなというのはあります」
世界チャンピオンになったことで一躍脚光を浴びた。夢を追い続ける若者から夢を与えられる存在に。気球に興味を持ってくれた子供たちのためにも、さらなる高みを目指す。
STAGE編集部:今後、競技を続けるのにもお金がかかると思うのですが、普段お金についてどのように考えていらっしゃいますか?
「夢のような話ですけど、スポーツ選手として気球の競技だけて食べていけるなら、それが一番良いカタチだと思います。ただ、現実問題としては、なかなか難しいのかなとも思っています。
基本的に、僕の両親もそうなんですけど、お金を儲けるために飛ぶわけではないですし、そのために生きていこうというスタンスでもないので、本当に気球が好きで気球の競技ができることを第一に考えています。
基本的に、僕の両親もそうなんですけど、お金を儲けるために飛ぶわけではないですし、そのために生きていこうというスタンスでもないので、本当に気球が好きで気球の競技ができることを第一に考えています。