2018年10月11日 更新

「10年後の仕事図鑑」を読んで、未来の働き方を考えてみる

AIに関する最新ニュースが毎日のように伝えられていますが、同時に「人工知能に仕事を奪われる」という問題についても見聞きする機会が増えたように感じます。例えばテレビ朝日の歴史ある討論番組『朝まで生テレビ』でもAIを3時間丸ごと特集していましたが、その論客のひとりに落合陽一氏の姿もありました。

2018.10.10
筑波大学準教授でありながらメディアアーティストとして活躍し、時代の寵児とも言われる落合氏ですが、彼の「将来の仕事について」の考え方をもっと詳しく知りたいと思ったところ…ピッタリのテーマの書籍を発見。ホリエモンこと堀江貴文氏との対談をまとめた『10年後の仕事図鑑』。
AI、仮想通貨、モチベーション格差、働き方など様々なテーマについて、激動の近未来をどう生きればいいのか?両氏の率直な意見が交わされていました。今回はその中でも印象に残った話を中心にまとめてみました。

「人間の仕事が激減するタイミング」とは?

ディープラーニングをしながら急速に発達している人工知能ですが、現在のところできるのは、画像処理と音声認識まで。つまり映像から指名手配犯を探し出すような「目」と「耳」はあるけど、実際に作業をする「手」はありません。しかし、この先ロボットとAIが組み合わさり単純作業を担うことができるようになった時、私たちの仕事はいよいよ激減すると言われています。
しかし、すべての作業が一瞬にしてAIにとって代わるのかというとそうではなく、まずは「半人力、半AI」の段階に入るといいます。例えば、介護業界では本来ケアサービスのために存在するスタッフが人の搬送や輸送に多くの時間を削られ労働力不足に悩まされていますが、AI搭載ロボットにより負担を減らそうという研究が進んでいます。
回転ずしの「くら寿司」も、席の案内などの接客は人間が、注文や食べたお皿の枚数のカウントなどは機械が行うことで仕事の効率化が進んでいます。このように、まだAIにはできない「おもてなし」部分を人間が担うことで仕事は確保できるうえ、面倒な作業はAIがやってくれるわけですから、「不当に搾取されたと感じる労働者」たちがより効率的に働けるメリットもあるのです。

もしも、AIに職が奪われてしまったら?

オックスフォード大学准教授のマイケル・A・オズボーン氏が発表した「雇用の未来」の論文では「あと10年で消える職業・無くなる仕事」のリストも話題になりましたが、実際に自分が働いている仕事がAIによる作業効率化の末に無くなってしまう可能性はゼロではありません。ですが、堀江氏はこの論文を「血液型占いのようなもの」と一蹴。
「AIに仕事を奪われるかもしれない」と未来の心配をするよりも、これからの働き方に目を向けるべきだといいます。そして、そのポイントを両氏は次のように紹介しています。

「自分にしかできない状況」を創り出そう!

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