いずれにせよ大切なのは、短期間で一気に解決しようとせず、習慣化していくことだ。子どもの頃から何十年と歯磨きの習慣を続けることで、食後に歯磨きをしないと気持ちが悪いと感じるように、良い習慣も、何年も続ければやがては意識しなくても当たり前のように生活に溶け込むようになる。こうなればしめたものだ。
富者の遺言 第1章 始まり〜本当にそれでいいのですか?[第1話]
元銀行員の男が起業をして、一時は成功の夢をつかみかけたが失敗する。男はなぜ自分が失敗したのか、その理由を、ジョーカーと名乗る怪しげな老人から教わっていく。"ファイナンシャルアカデミー代表"泉正人が贈る、お金と人間の再生の物語。
代表的な5つの「お金の生活習慣病」
では、お金の生活習慣病にはどのようなものがあるのだろうか。
多く見られるものとしては、次のようなものが挙げられる。
多く見られるものとしては、次のようなものが挙げられる。
①コンビニやスーパーでつい余計なものを買ってしまう
会社帰りに、意味もなくコンビニやスーパーに立ち寄る習慣はないだろうか。
コンビニやスーパーは、行動心理学をもとに綿密な売り場作りがなされている。
たとえば、レジの脇には、チョコレートや和菓子など、単価の安いちょっとした商品が置いてある。レジで並んでいる間にこうした商品を追加で購入した経験がある人は少なくないだろう。私も例外ではない。
これは「一貫性の原理」という心理学の法則に基づいている。人は、ある商品を「購入する」と決めた瞬間から、その店で一貫した購買行動を取ろうとする心理が働く。そのため、レジに並んでいる人は、「購入する」という行動の延長上にある「ついで買い」には寛容になり、当初の予定になくてもレジの脇にある商品をつい買ってしまうのだ。
こうした不要な買い物を防ぐためには、まずはコンビニやスーパーに行く回数を減らすこと。そして、購入する前に「本当に必要なものだろうか」と立ち止まって考える習慣が必要だ。
たとえば、レジの脇には、チョコレートや和菓子など、単価の安いちょっとした商品が置いてある。レジで並んでいる間にこうした商品を追加で購入した経験がある人は少なくないだろう。私も例外ではない。
これは「一貫性の原理」という心理学の法則に基づいている。人は、ある商品を「購入する」と決めた瞬間から、その店で一貫した購買行動を取ろうとする心理が働く。そのため、レジに並んでいる人は、「購入する」という行動の延長上にある「ついで買い」には寛容になり、当初の予定になくてもレジの脇にある商品をつい買ってしまうのだ。
こうした不要な買い物を防ぐためには、まずはコンビニやスーパーに行く回数を減らすこと。そして、購入する前に「本当に必要なものだろうか」と立ち止まって考える習慣が必要だ。
②安いときにまとめ買いをしておく
価値あるものを割安に手に入れることができる割引セールや特売品は、消費者にとって強い味方だ。しかし、安いということを言い訳にして、本来は必要のないものまで買っている可能性はないだろうか。
近年は、コストコに代表される業務用の大型スーパーが一般消費者の間でも人気を博している。しかし、確かに単価としては安くても、量が多すぎて食べ切れなかったり、最後まで使い切れなかったりしては、結局はかえって高くついてしまう。
また、まとめ買いをすると、消費スピードが速くなるという側面もある。ビールをよく飲む人ならわかるかもしれないが、ビールを箱買いして置いておくと、都度買いしたときに比べて「たくさんあるから」とか「割安な価格で購入しているから」と、飲む量が増えやすい。
また、まとめ買いをすると、消費スピードが速くなるという側面もある。ビールをよく飲む人ならわかるかもしれないが、ビールを箱買いして置いておくと、都度買いしたときに比べて「たくさんあるから」とか「割安な価格で購入しているから」と、飲む量が増えやすい。
③ストレス解消を言い訳に、衝動買いや飲み会がやめられない
仕事などでつらいことがあったとき、高い買い物や食事によってストレス発散をする習慣はないだろうか。
これは、お金を使うことと引き換えに「ストレスを忘れさせてくれる楽しい刺激」を購入する行為だが、多くの場合、その場限りのストレス解消にしかならない。それだけでなく、あとになって「ストレス発散のために浪費をしてしまった」という罪悪感が残り、かえってストレスが溜まるという皮肉な結果にもなりやすい。
ストレス発散を言い訳にした浪費の習慣をなくすためには、ストレスの溜まっていない平常時に先回りしてストレス発散法を考え、手帳などに箇条書きでメモしておくのが効果的だ。「お気に入りの入浴剤を入れてゆっくり湯船に浸かる」「好きな洋楽を聴きながら海岸線をドライブする」「公園を
30分散歩する」など、できるだけお金のかからないことを挙げておくと、ストレス発散のための衝動的な出費を減らすことができる。
ストレス発散を言い訳にした浪費の習慣をなくすためには、ストレスの溜まっていない平常時に先回りしてストレス発散法を考え、手帳などに箇条書きでメモしておくのが効果的だ。「お気に入りの入浴剤を入れてゆっくり湯船に浸かる」「好きな洋楽を聴きながら海岸線をドライブする」「公園を
30分散歩する」など、できるだけお金のかからないことを挙げておくと、ストレス発散のための衝動的な出費を減らすことができる。