2019.7.16
物事にはメリハリを付けるのがお金持ちの思考パターン?
お金持ちに特有の思考パターンの一つに、何に時間やお金を重点配分するのか、メリハリを付けることが挙げられます。時間やエネルギー、お金を何に使うべきで、何に使わないべきなのか、明確な線引きをしている方が多い感がありますね。言わずもがな、一時の感情や欲求に流されて、時間やお金の浪費をしてしまうことがありません。いたずらに見栄で流行を追ったり、その場の勢いで購入を決めたりなどは、お金持ちの思考パターンからは外れた行動なのです。
逆に、「人脈を拡げたり、人との関係を深めたりするため」や、「経験値を拡げたり、知識を深めたりするため」などの目的があれば、気持ち良く潤沢に時間やお金を使う、というのがお金持ちの思考パターンにマッチした行動です。例えば、サンフランシスコで開催される高額セミナーに、あたかも近場への週末旅行のようにフットワーク軽く参加した方もいますし、親族や友人と定期的にゆっくり過ごせるよう、軽井沢に別荘を維持している方もいました。
作家のブライアン・トレーシーによる、「あなたの最高の資産はお金を稼ぐ力であって、あなたの最大の資源は時間である、」という言葉があります。この言葉は、お金持ちの思考回路を端的に表していると考えられます。お金持ちにとって、自身の資産や資源を無意味に浪費するような行為は、極めて耐え難いことなのですね。
お金持ちの思考は無価値なものにびた一文使わない?
上で触れた思考パターンと関連しますが、一つのコスト投下に対し、自分や相手にとってどのようなメリットがあるのか、コストとリターンとのバランスは納得できるものなのか、お金持ちほど都度検討して判断するものです。つまり、お金持ちは、自身が価値を見出せない対象に対しては、仮に安価であってもびた一文使いません。言わずもがな、少しの時間も割きません。これを見た一般層の方は、お金持ちには吝嗇家が多い、冷たい人間が多いと誤解しがちになりますね。
ところが、これは何事にもメリハリを付ける、というお金持ち特有の思考パターンからくる誤解です。時間潰しにフラリと100円ショップに立ち寄り、面白そうだからと必要性も考えずにあれやこれやと買い込むようなことは、お金持ちの思考・行動パターンからはあり得ません。他方、人前でサインをしたり、書類を書いたりすることが多い方ならば、Mont BlancやVISCONTIなどの1本10万円以上するモデルを筆記具として愛用したりもします。
同様に、いくらチケットが格安とは言え、長めのフライト時間にも関わらずLCCを使うなど、お金持ちの思考からはあり得ない選択です。シートピッチが狭く、マナーの悪い客層が入ることも少なくないため、移動中に余計な疲労が溜まってしまうからですね。これでは、ビジネスであれ、プライベートであれ、目的地到着後に時間を有効に使えないでしょう。お金持ちの思考・行動パターンからすれば、長時間フライトならば、レガシーキャリアのビジネスクラス以上を躊躇なく選択します。
お金持ちの思考:お金は大切な親友?
お金持ちの思考パターンに学び、今すぐに実践できることは、実店舗やネットショップで買い物をする際、「これは自分や家族にどのようなリターンをもたらしてくれるものか?」と、都度自らに問いかけてみることです。単なる自己満足、その場凌ぎのストレス解消なのか、それとも自分や家族を成長させてくれるもの、少なくともその助けとなってくれるものなのか、クールな頭で判断するクセをつけたいですね。