2019.3.19
理想的なスピーチ速度は「1分間に300字」
ビジネスパーソンにとって「スピーチ」は大事です。会議やプレゼンテーションはもちろん、社内の会合でも、イベントでも、近隣の付き合いでも、趣味の集まりでも、挨拶に続いて軽いスピーチを行う機会はよくあります。「言葉の力」で組織を率いるリーダーを目指すなら、わかりやすく、人をひきつける良いスピーチができる能力が問われます。
スピーチの際の「スピード」を意識したことはありますか? 昔の人と比べると現代人はしゃべるスピードが早くなったとよく言われますが、話し言葉は、早すぎても遅すぎても内容が伝わりにくくなります。NHKではアナウンサーの研修で「1分間で300字の原稿がおさまるように話しなさい」と教えているそうです。それを念頭に、自分で原稿用紙に300字の文章を書き、それを何秒でしゃべるか時計で測って確かめてみるといいでしょう。50秒なら早すぎ、70秒なら遅すぎます。
アナウンサーのニュースでの話し方を観察してみると、時間内におさまりそうにない時でもスピードアップしたりせず、うまく端折って一定のスピードを維持しながら終わらせています。「あせって全部言おうとしない」ことが、大事なようです。
さかのぼればスピーチ原稿の段階で「あれも伝えたい」「これも伝えたい」と欲張りすぎず、心の余裕をもってスピーチに臨むことが求められている、とも言えそうです。
信頼される話し方「NHK式7つのルール」
『【NHK式+心理学】一分で一生の信頼を勝ち取る法~NHK式7つのルール』(ダイヤモンド社)を出版した矢野香氏は、NHKの報道番組のニュースキャスターを17年務めるかたわら大学院で心理学を学び、現在は大学で教鞭をとりながらスピーチコンサルタントとして活躍しています。
この本び大きな柱になっているのが、信頼される話し方をするための「NHK式7つのルール」で、次のようなものです。
この本び大きな柱になっているのが、信頼される話し方をするための「NHK式7つのルール」で、次のようなものです。
・第1のルール 話す目的をハッキリさせる
・第2のルール 「13文字以内」でタイトルをつける
・第3のルール 結論は「最初の15秒」で言う
・第4のルール 「一文50文字以内」にする
・第5のルール 「4つの抑揚」で強調する
・第6のルール 「1分300文字」でゆっくり話す
・第7のルール 独り言から入る
・第2のルール 「13文字以内」でタイトルをつける
・第3のルール 結論は「最初の15秒」で言う
・第4のルール 「一文50文字以内」にする
・第5のルール 「4つの抑揚」で強調する
・第6のルール 「1分300文字」でゆっくり話す
・第7のルール 独り言から入る
このノウハウは、日本でラジオ放送が始まって以来、研究機関「NHK放送技術研究所」や研修機関「NHK放送研修センター・日本語センター」で長年にわたり、試行錯誤しながら築いてきた話し言葉のスタンダードがベースにあります。