2020.3.2
【読者が選ぶビジネス書グランプリ2020】
受賞作は総合グランプリと各6部門の6作品。『FACTFULNESS』がグランプリと政治経済部門をダブル受賞しています。ビジネス書を読まない人も耳にしたであろうタイトルがずらりとラインナップされています。
ビジネスパーソンが支持するキーワードは「多様性の理解」
アワードでは、今年のビジネス書のトレンドは「多様性の理解」というキーワードが提示されました。
総合グランプリに輝いた『FACTFULNESS』では、データから浮かび上がる真実の世界の姿を示し、ネガティブな思い込み、例えば環境問題は悪化している、人口爆発が起こる、原始のような貧困生活……などの極端に歪んだ認知を正してくれます。「データを基に世界を正しく見る習慣」を身につけ、多様な社会問題に向き合うための判断力を養うための一冊として、ビル・ゲイツやオバマ元大統領がプッシュしています。残念ながら、著者のハンス・ロスリング氏は亡くなってしまいましたが、いまもTEDでスピーチを聞くことができます。
総合グランプリに輝いた『FACTFULNESS』では、データから浮かび上がる真実の世界の姿を示し、ネガティブな思い込み、例えば環境問題は悪化している、人口爆発が起こる、原始のような貧困生活……などの極端に歪んだ認知を正してくれます。「データを基に世界を正しく見る習慣」を身につけ、多様な社会問題に向き合うための判断力を養うための一冊として、ビル・ゲイツやオバマ元大統領がプッシュしています。残念ながら、著者のハンス・ロスリング氏は亡くなってしまいましたが、いまもTEDでスピーチを聞くことができます。
リベラルアーツ部門受賞作『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の筆者は英国在住の日本人ブレイディみかこ氏。パートナーはアイルランド人です。息子が「元・底辺校」の公立中学に入学し、直面する人種差別やジェンダー問題を10代の感性で乗り越えていく日々を綴ったノンフィクション・エッセイ……つまり、ビジネス書ではありません。そこに描かれている同時代性や難題へのアプローチがビジネスパーソンの共感を呼んだのでしょう。
その他の受賞タイトルからも、世界の多様性を理解するために、常識をアップデートしようとする意識が伺えます。