無駄な時間の減らし方!「まず、やめる」
作者自身、掃除やプライベート旅行の手配などの作業は「業者に丸投げ」しているそうです。これを他人に話すと「それはお金があるからでしょ!」とツッコまれることが多いそうですが、じつは発想が逆!作者は「お金があるから、やりたくないことを任せられる」のではなく「自分の時間を価値が高いことに集中しているから仕事の生産性を高められる」と考えているのだそうです。
「みんながやっていることは自分が全部やる」と頑張るのではなく、生産性を高めるための最善手を選んだ結果、お金も手に入り好循環しているというワケです。この他にも、すべてのメールに返信するのを「やめる」。名刺の管理を「やめる」など、作者自身が生産性を高めるためにあえて放棄したことがいろいろ紹介されています。
無駄な時間の減らし方!「時間の家計簿をつける」
家計簿と言えばお金の管理に使う有効な手段ですが、自らの時間の管理をして生産性を高めるためには「時間の家計簿」を付けることが有効だと作者は提案。その方法は、朝から晩まで自分が何をしていたか?1時間ごとの行動記録を作るというもの。自分の過ごし方をすべて可視化することで、自分は何にどれだけの時間を割いているのか?手に取るようにわかるのだとか。
いわば『時間の家計簿』。お金が貯まらない人の家計簿にはたいてい「何に使ったか分からない」多額の使途不明金が見つかりますが、同様に「常に時間が足りない!」と感じている人の時間家計簿にも使途不明の時間が見つかるそうです。まずは1週間でいいので自分の行動時間をより細かく記録してみましょう。
記録が終わったら、その中から「これは止めたい」「大幅に減らしたい」と思える項目をピックアップして、それを止めてしまったら本当にオオゴトになってしまうのか?実は大した問題にならないのでは?と考え、大胆に無駄を削ってゆけば、自分の時間を取り戻す第一歩になるのだそうです。
『働き方改革』により、企業のはたらく時間は減少傾向に。ですがその分、生産性を上げなければ生き残れない時代に差し掛かっているのかもしれません。そんな中、本書を読んで「自分の時間を取り戻す」という逆算のアプローチから生産性を高める方法を考えてみるのは「アリだな」と強く感じました。