以上から、水代は生活費として多めに計算しておきましょう。飲料用・料理の際の水も加えると、1カ月の水代は1人・約20〜30€程(日本円で3,000円前後)は考えておけば問題ありません。
夢のオーシャンビューをお得に堪能
マルタの物件サイトを見てみると、オーシャンビューのリゾートホテルのような豪華な部屋でも、郊外であれば月500€(日本円で6万3,000円)程度からで募集されています。バレッタ・サンジュリアンなどの東の海岸沿いの都心部になると月1,000€(日本円で12万5,000円)程度まで値上がりしますが、経済的に余裕があれば思い切って一度住んでみるのも手です。
また、国内ではルームシェアで家賃を割り勘して暮らす人が多く、語学力やコミュニケーション能力に自信がある人なら、その方法を選んでも経済的で良いしょう。シェアであれば、月300€(日本円で3万7,500円)程度からでも住むことが可能です。
公共交通機関はバスのみ
小さな島国であるマルタには鉄道がありません。代わりに市民の足になっているのは、島中に張り巡らされた路線バスです。レトロでポップなデザインのバスはマルタの街並みを彩る存在として愛されています。
運賃は最近改訂され、非常にわかりやすくなりました。全ルート均一で夏場は2時間乗り放題で2€(日本円で250円ほど)、夏場以外は1.5€(日本円で190円ほど)と非常にリーズナブルです。市内の道路は狭く曲がり道も多く、ドライブには不向きなため、最初のうちはバスを利用して移動するのが最適と言えるでしょう。
また、21€の7日間乗り放題チケット(日本円で2,630円ほど)、15€の12回利用券(日本円で1,880円ほど)もあり、長期滞在する場合はそれらを利用するとお得です。
昼寝がライフワーク?
マルタ人にはライフワークともいうべき習慣があります。それは「シエスタ」、つまり昼寝です。
「シエスタ」とはスペインやギリシャなどで習慣となっているもので、昼間の暑い中では仕事にならないから、昼ご飯をゆっくり食べるから、といった理由で13時ごろに全く活動しない時間を設けています。
マルタでは、シエスタの時間になると街中の店のシャッターが閉まり、真夜中のように街がひっそりとしてしまいます。
日本ではありえない、ちょっとうらやましいこの習慣は、マルタののんびりでマイペースな雰囲気を如実に表しています。最初は面食らうかもしれませんが、郷に入っては郷に従え、ゆっくり流れるマルタの時間を楽しみましょう。