2018年3月5日 更新

企業内保育所、子連れ出勤OK…あなたの会社は子育てに参加していますか?

日本人のライフスタイルや価値観は変化しているのに、企業慣習はなかなか変わらない――その具体的な問題のひとつが、出産・育児期の社員に対する企業の支援。育児中でも働くことを可能にする企業内保育施設について調べてみました。

「WithKids」(ワークスアプリケーション)

2016年に開設・保育士等も自社で雇用・直接運営
子どもと保護者の給食あり
0歳児~小学校前まで
定員19人(拡大予定)

「セブンなないろ保育園」(セブン-イレブン・ジャパン)

2017年開設・コンビニ2階に設置
0歳~2歳
定員30人(東京都「セブンイレブン大田区池上8丁目店」)
保育料は月額5万円
ブリヂストン小平保育園は都内で最大規模の事業所内保育施設となっており、本社ビル内の保育施設とも提携。どわんごでは、社内託児所を開設した際に、要望が多かったわりに利用者が少ないというスタートだったものの、社内託児所の存在が「子どもを産んで働いていいんだよ」というメッセージになったようで、2年後には満員になったと川上会長がインタビューに答えました。
実際に企業内保育施設を利用した従業員からは、「夕方以降の時間帯のミーティングにも参加しやすい」「子どもがいない社員にとっても子育てがどういうものか見たり体験したりする機会をもてる」といった声が聞かれます。
こうした企業の社内保育施設企業内保育施設は、それぞれの企業で何を背景として生まれ、どのように利用されているのでしょうか。

会社と育児――セブンイレブンとワークスアプリケーションズ

istockphoto (11130)

セブン-イレブン・ジャパンが設置する社内保育施設企業内保育施設は、コンビニの2階。コンビニ店員向けの保育施設で、東京都と広島にあります。預けられるのは平日8時~20時と長く、保育料は認可保育所レベルの月額5万円。店員だけでなく地域住民や社員の子どもも入れます。定員30人のうち、開設時点で14人の子が入園しました。
セブン-イレブン・ジャパンが社内保育施設企業内保育施設の設置に踏み切ったのは、仕事と育児の両立が困難で働きたいのに働けないという人たちを雇用したいと考えたため。「待機児童解消にもつなげたい」として、2018年以降は待機児童の多い地域で設置を増やしていくと発表しました。セブン-イレブン・ジャパンではこの他に、繁忙期に設置する「スポット保育」も本格運用を開始。セブン&アイグループ各社へ拡大する方針です。
他方、ワークスアプリケーションズが2016年に設置した託児スペース「WithKids」は、牧野正幸CEOの「出産を機に働きたいのに働けなくなる女性をゼロにしたい」という想いで発案されました。もともとワークスアプリケーションズでは2004年から「ワークスミルククラブ」という育児休業・短時間勤務・職場復帰時のボーナスといった出産・育児期の社員を支援する制度を運用しています。しかしそれだけに留まらず、さらに一歩踏み込んで、「預け先の都合に合わせなくて済むワークスタイル」の実現へ向けて動き始めました。
「WithKids」の第一の特徴は、自社の直接運営であること。保育士などの保育施設スタッフも契約社員として雇用。保育士の給与は業界平均よりも高い水準(2017年の求人で月30万円)に設定し、子どもと一緒に給食を食べられる制度や着替え・シーツ・オムツなども施設側で用意するというサービスを実施しています。保育時間は8時~20時半と長く、WEB予約で一時保育もOK。0歳児~小学校前までの子どもを預かってくれます。保護者・保育スタッフ・その他の社員みんなで「いつも一緒」に作り上げることをコンセプトに名付けられた「WithKids」。その名の通り、独身社員や男性社員も子ども達の様子を見に来たり遊んだりする場所となっているようです。
牧野CEOは、「優秀なプロフェッショナル社員がキャリアを継続することができるなら、子育て支援はコスト的にも理に適っている」と述べました。

企業社内保育施設のメリット・デメリット

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