2020年2月19日 更新

今こそ株式市場に参加することに意味がある

2020年は1月の中東情勢から始まり想定外の新型肺炎の拡大で株式市場は大きく動いています。このような荒れ相場は避けるべきだと意見も正しいのですが、今こそ勇気を持って参加すると投資家として大切な力を身を持って体験身することができます。

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2020.2.14

ブレるコメントをみて我が振り直せ

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1月下旬のある日、日経平均が大幅に下落しました。後場の最中に経済ニュースをみていると、いつも舌鋒鋭い株式コメンテーターが少し悩んだ雰囲気で番組に登場しました。実際は悩んでいたかは分かりませんが、相場がこれだけ動いていましたから少なくともそのように私には見えました。さて、番組が進みMCから今後の見通しと株価の下値について話を振られたこのコメンテーターは不思議なコメントをはじめました。
まとめると以下の通りです。
1つ目が、SARSのときの終息宣言と今回の事象を比較していました。2003年はSARS拡大から終息宣言まで約4ヶ月かかりました。だから今回の新型肺炎も4ヶ月を目処にすればいいのではないでしょうかとコメント。
2つ目は、日経平均の下値目処について。下値目処は3つあり、2019年11月の安値22,720円、2つ目が一目均衡表より22,560円、最後は200日移動平均線の22,100円。投資家は今後この3つを底値の目安に考えて粛々と買い進めると良いでしょう。
3つ目は、原油価格の動向。原油価格動向は景気の先行指標になります。現在、年初より下落トレンドが続いています。そのため今後原油価格の下落が止まることが大事です。動向を注視しつつ判断していきましょう。
このようなコメントでした。これを聞いて、そうなんだなぁと思う人もいるかもしれませんが、やはり私は聞き逃すことができません。一体、我々このアドバイスで何を判断し行動すればいいのでしょうか。何も行動に起こせないと思います。仮にこのアドバイスが過去の事例で時間軸を説明するのであれば、終息宣言の背景や、守られたサポートラインはどうだったのか、下げ幅はどの程度だったかなどの説明は最低限必要でしょう。また、原油価格の下落トレンドの話をするのであれば、何をきっかけに反転するのかなど説明が必要です。さらに、それに取って付けたような3つのサポートラインです。しかも、どこでサポートされるかは全くコメントをしていません。このように、いつも明快なコメンテーターですら方向感を見いだせていないと、いま拾える材料でブレブレの適当な分析をせざるを得なくなるということです。後日談ですが、翌週は短期筋の買い戻して日経平均は大幅上昇しました。案の定そのコメンテーターはさらにブレた内容の話をしていました。とても見ていて厳しいなぁと感じました。
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さて、私たちも同じようなことをしている可能性がとても高いと言えます。心に手を当てて振り返ってみましょう。例えば、いつもテクニカル分析のみで語る人が、突然、「新型肺炎はGDPに対して影響が大きいからサポートラインなど通用しない」とか、「1−3月期の企業業績には新型肺炎の影響が織り込まれていないから業績見通しはコンセンサスに対して下振れする」など急にファンダメンタルズを語りだしたりします。逆に、いつもはファンダメンタルズのみで分析している人が、「200日移動平均を割ると明確なサポートラインがないので底が見えない」など急にテクニカル分析に助けを求めたりします。投資スタンスがブレている証拠です。
このように分析をミックスするような事自体が悪いわけではありません。戦略的にミックスした分析を行うことは常套手段です。しかし問題なのは、急変した外部環境により分析手法がごちゃまぜになって混乱しているのか、それとも、戦略的に自ら分析方法を変更し対応しているのか、この違いがとても大切なのです。経験豊富な投資家ですら相場が急変した場合は戦略がブレることがあります。そして狼狽売りや、安易なナンピン買い、水準感だけで売り仕掛けなどをしたります。このように「ブレる投資家」は、今回のような短期間で上下動を繰り返す消耗戦では必ず離脱していきます。
現在、ポジションを持っている投資家はノーポジションの投資家よりも色々な情報を必死で収集しているかと思います。そして、プロがブレているような映像やコメントを目の当たりにすることも多いのではないかと思います。その際に、「プロでもブレる。今こそ冷静に我が振り直せ」と自分に言い聞かせて自分を振り返ることが大切だと思います。ここに気づくことができることこそが、今の難しい相場に参加しているからこその大切な収穫なのです。意味がない投資には必ず負けが付いてきます。ブレた投資にも必ず負けが付いてくるので注意しましょう。

今こそリスク管理の大切さが本当に分かる瞬間

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今年に入りたった40日程度でいくつもテーマが相場を大きく動かし、その度に投資家は何回も心境の変化を感じたのではないでしょうか。そして多くの投資家がこの消耗戦で傷を負った人のではないかと思います。しかし、このように短期間でトレンド変わるときだからこそ理解できることがあります。それがリスク管理ではないかと思います。
投資本で勉強をしたことがある人はだれもが、「リスク管理が大切だ」「生き残る投資家はリスク管理がうまい」「トレーディングで成功するか否かは、いかに損失をコントローするかによって決まる」のような文を読んだことがあるでのはないかと思います。しかし、実際に相場で痛い目を経験するまでは、その重要性は理解しつつも、どこか他人事のように感じてしまうものです。また、2013年から長年続く上昇トレンドに慣れ親しんだ投資家は、「損切りしたら結局損した」「ナンピンすればいつも良い結果に結びついた」という思っている人が多く、「リスク管理」は説教じみていると煙たがれがちです。
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渋谷 豊 渋谷 豊