アメリカの経済誌「Forbes」の長者番付ランキング(2018年3月6日)によると、
世界の1位は、皆さんも1度は使われた事があると思います「アマゾン・ドット・コム」の経営者であるジェフ・ベゾス氏。
その金額はなんと1,120億ドル(約1,212.5兆円)にもなります。
Forbesの試算後に、株価の上昇に伴い、一時期ですが1,560億ドル(約17.5兆円)にも増えたとも言われています。
日本の1位(全体で39位)が、ソフトバンク会長兼社長の孫正義氏。
その金額は227億ドル(約2.5兆円)なので、世界には凄いお金持ちがいる事がこれでわかるかと思います。
億万長者の平均年齢が60歳以上とも言われている中で、30代ながらランキングに入る強者が世界にいる事をご存じですか?
今回はそんな若い世代の資産家に焦点を当ててランキング形式でご紹介したいと思います。
世界の30代 資産家トップ10
1位
マーク・ザッカーバーグ/Facebook CEO/34歳/
710億ドル(約8兆円)
やはり1位はフェイスブック経営者のマーク・ザッカーバーグ氏です。
この世代だけでなくForbes全体のランキングでも5位にランクインしています。
同氏がフェイスブックから貰う年俸は僅か1ドル。それまでは年収として約100万ドル(約1億円)を受け取っていたと言われています。そんな同士がなぜ1ドルに変更したのかは、アップル元CEOの故スティーブ・ジョブズに影響されたと言われています。
そして、2015年12月には、娘の誕生を機に、フェイスブック株の99%を妻のプリシラと設立した「Chan Zuckerberg Initiative」、に生涯に渡り寄付する事を宣言しています。
最近では、同社の決算が振るわず、2時間足らずの期間で、同氏の総資産が188億ドル(約2兆円)も下落した事が話題ともなりました。
もちろん社員に支払う報酬も高く、日本経済新聞(2018年4月18日参照)によると、従業員に支払った報酬の中央値が2017年は24万ドル(約2,700万円)だという事が分かっています。
2位
楊 惠妍(ヤン フイヤン)/碧桂園控股(Country Garden Holdings)/36歳/
219億ドル(約2.5兆円)
今勢いのある中国から唯一のランクインです!
32歳という若さで、中国を代表する不動産開発会社の副会長です 。
2005年に同社の創業者である父親の楊国強会長から同社株式の過半数を譲渡され、世界で最も若い女性億万長者となりました。
また中国本土の不動産ブームの恩恵を受け、会社の拡大と伴い、ここ数年で同氏の資産も5倍近い金額(2015年8月28日 50億ドル:Forbes出典)ほど増えています。
3位
ルーカス・ウォルトン/父親の遺産相続/31歳/
159億ドル(約1.8兆円)
アメリカ全土にあり、世界最大のスーパーマーケットチェーン「ウォルマート」創業者のサム・ウォルトンの孫にあたります。父であるジョン・ウォルトンが2005年に亡くなり、その遺産(ウォルマートとソーラーパネル製作会社の多額の株式)を相続することになります。
ウォルトン一族ともなると、資産総額は、先述したジェフ・ベゾス氏の資産を上回っています。
参照:2018年8月17日Forbes
4位
ダスティン・モスコビッツ/Facebook共同創業者 Asana CEO/34歳/
136,40億ドル(1.56兆円)
資産の大半は2008年まで在籍していたフェイスブックの株式になります。
今ではタスク管理アプリの創業者として活躍し、時価総額9億ドル(約1,008億円)の会社へ成長させました。
同氏も、妻のカーリ・ツナと「Good Ventures」を設立し、マラリア撲滅や、同性婚、教育の分野などに、数百万ドルの寄付をしています。
5位
エドゥアルド・サヴェリン/Facebook共同創業者 B Capital Group運営/36歳/
101億ドル(1.1兆円)
フェイスブック創業者の1人です。
資産の大半はフェイスブックの株式と言われています。
また2012年にアメリカの市民権を放棄して、シンガポールへ移住しています。
今では、投資家としてスタートアップ企業への投資や、株価の上昇に伴い、シンガポール1の大富豪となっています。
6位
スコット・ダンカン/父親「Enterprise Products Partners」の遺産相続/35歳/
55億ドル(約6,160億円)
テキサス州ヒューストンを拠点とする原油・ガスパイプライン運営会社の創業者ダン・ダンカンのご子息。
2010年に父親が死去した事により、遺産を相続しています。
また前出のパイプライン会社を継承していると言われています。
7位
アンドレス・サント・ドミンゴ/祖父の遺産相続/39歳 /
482,3億ドル(約537,648,16億円)
コロンビアのビール王と言われ、コロンビアで第2位の富豪とも言われた、フリオ・マリオ・サント・ドミンゴの孫で、2011年に死去され、遺産を相続された内の1人となります。
ニューヨークで「ケマド・レコード」というレーベルを立ち上げたり、妻のローレン(VOGUE編集者)とモーダオペランディ(オンラインリテーラー)を設立しています。
またクリントン財団に10万ドル以上の寄付をした事でも知られています。
遺産相続を受けたのは同氏だけでなく、祖父(フリオ・マリオ・サント・ドミンゴ)の遺産を同様に継ぎ、若くして資産家となったフリオ・マリオ・サント・ドミンゴ3世(NY在住のDJ)、その姉のタチアナ・サント・ドミンゴ(2012年にグレース・ケリーを祖母に持つ、モナコ公位継承順位第4位のアンドレア・カシラギと結婚)、アレハンドロ・サント・ドミンゴ(タチアナの叔父・事業を引き継いだ)と
8位 同率
ネイサン・ブレチャージクCTO 35歳/ブライアン・チェスキーCEO 36歳/ジョー・ケビアCPO 36歳
Airbnb共同創業者/
38億ドル(約4,256億円)
オンラインで宿泊施設を貸し借りできるウェブサイトを運営しているエアビーアンドビーの共同創業者の3人がランクイン。3人とも同社の株式の約15%を保有しています。
BUSINESS INSIDER(2017年2月15日参照)によると、同社の平均収入は約27万ドル(約3,000万円)ともいわれ、会社がいかに好調であるかというのも伺えるかと思います。
9位
リシ・シャー/Outcome Health CEO/31歳/
36億ドル(約4,032億円)
タブレットを通じた医療サービスを展開しているヘルスケア関連のスタートアップ企業です。企業の評価額は55億ドルとも言われています。
しかしながら、投資家たちから詐欺容疑で提訴されています。(今現在は和解している)
2017年は長者番付にランクインしていたものの、現在は既にランクからは除外されています。
10位
ボビー・マーフィー/Snap Inc.共同創業者/30歳/
31億ドル(約3,472億円)
写真と動画の共有モバイルアプリを開発。ティーン世代に絶大な人気のある「スナップチャット」を2011年に創業し、現在はCTO(最高技術責任者)という役職になります。
2016年は約50万ドルの給与と、100万ドルのボーナスを貰っていたとされるが、上場により給与を1ドルに減額しました。
現在では、同社株式の約15%を保有しています。
過去には、まだ売上のない同社をフェイスブックが30億ドルで買収するという話が持ち上がった事でも有名です。
いかがでしょうか?
ちなみにですが、これを日本の長者番付にランクインしている経営者に当てはめると、
楽天の三木谷浩史氏(55億ドル)や、ニトリの似鳥昭雄氏(44億ドル)に匹敵する資産額に相当しています。
このランキングを統計的にみた場合、30代でこの資産を築くには、「創業者」か「遺産相続」に分けることができます。
またお金持ちになった後の行動としても、投資や寄付といった日本の富裕層とは異なる使い方をしています。日本とアメリカの税制の違いなどによるものですが、億万長者の方の行動一つで解決できる問題が出てくる事を祈ります。
昨今では、億万長者に対して様々な非難が噴出していますが、この声をプラスに変えて、将来より良い世界に向けて行動してほしいと思います。
またこれを読まれてる方も億万長者になることを不可能とは思わずに、自分の信念を貫いて、将来的にここのランキングに日本人の名前が記載される事を楽しみにしています。