株式投資の極意は大怪我をしないこと
株式投資で資産を堅実に増やす極意は、大怪我をしないということです。大怪我さえしなければ、株式市場は何回でもチャンスを与えてくれるからです。
大怪我を負うケースのほとんどは、トレンドを意識していない売買によって起こります。典型的な例としては、上昇トレンドが転換しても、押し目だと思い中途半端な株価で買いを入れることで、含み損がみるみる拡大していくことがあげられます。
次のトレンドがまだボックストレンドであれば救いようがあるのですが、下降トレンドであれば再起不能にまで追い込まれてしまいます。投資経験が30年以上という人のなかには、1990年代のバブル崩壊で厳しい体験をした方がいるでしょうし、2000年代初めにはITバブル崩壊で辛い経験をした方もいるでしょう。
上昇トレンドが次のトレンドに転換した直後にすべきこと
損失をいかに最小限に抑えられるかは、上昇トレンドが次のトレンドに転換した直後にどのような対応が取れるのかで決まってきます。それは、次のトレンドに転換した直後(トレンドが転換した直後には、次のトレンドがボックストレンドか下降トレンドかはわからない)に、できるだけ迅速に保有株の現金化を進めることです。
上昇トレンドの転換が確認できたら、リスク管理が容易にできるポートフォリオに変更し、次のトレンドの確定を待つことがベストな選択になります。相場を冷静に眺めながら次のチャンスをゆっくり待てばいいのです。焦ることはまったくありません。「休むも相場」というありがたい格言が、こういうときにこそ生きてきます。
リスクをとるべき局面は?
それとは逆に、いかに利益を最大限にあげられるかは、ボックストレンドから上昇トレンドに転換した直後、または下降トレンドから上昇トレンドに転換した直後(トレンドが転換した直後には、次のトレンドが上昇トレンドかボックストレンドかはわからない)に、積極的にリスクを取って買いを入れることです。
トレンドによってリスクの取り方を変える手法は、ぜひ学んでほしいと思っております。
(お知らせ)私のブログ『経済を読む』においては、経済や投資の大事な局面ではその流れを分析しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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