2017.6.19
お笑いコンビ・ピースの綾部祐二さんがコンビとしての活動を一時休止し、「アメリカで勝負したい」というかねてからの強い意向で、この春からニューヨークを拠点に活動することが話題になっています。綾部さんのように、いつか渡米してエンターテインメントの本場で生活しながら長年の夢を叶えるために頑張りたいと考えている人は多いのではないでしょうか。
しかし、夢だけでは食べていけないのが現状。生活していくためにはある程度のお金が必要になってきます。ましてや慣れない土地ですから、お金以外の不安もあることでしょう。
ニューヨークで暮らしていくための生活費をシミュレーション。ジャンルごとにどのくらいお金がかかるのか、その目安をご紹介します。
ニューヨークの家賃相場はアメリカの中でも高め
ニューヨークに住むにあたり、やはり一番気になるのが生活費の多くを占める家賃ではないでしょうか。ニューヨークはアメリカの中でもサンフランシスコに次いで家賃相場が2番目に高く、例えばニューヨークで1人暮らし・ワンルームを借りるとすると最低でも1,000ドル(約11万円)はかかると言われています。(※1ドル=110円で換算)
東京と比べてもはるかに高いニューヨークの家賃。そこで、家賃を少しでもおさえるために、2人以上のシェアルームを借りるのが一般的のようです。シェアルームの場合は、家賃のほか光熱費なども折半できるというメリットがあります。シェアルームでは光熱費などが家賃に含まれている場合が多く、その場合の家賃はおよそ650~750ドル(約7万2,000~8万3,000円)となっています。
ニューヨークでの食費は1日10ドルを目安に
家賃の次に出ていくのが多いお金と言えば食費。ニューヨークの中でもエリアによって物価はさまざまで、マンハッタンなどは物価が高く、クイーンズなどは比較的物価が安いと言われています。やはり自炊すると食費は抑えられますが、たまに自炊する程度だと、買った食材を余らせてしまうなどかえって高くついてしまうので、自炊する場合は続けることが大前提です。
中には節約生活を実践して1日1ドルしか使わないという人もいるようですが、平均すると1日10~15ドルは食費に消えていく場合が多いようです。平均的な食費を考えると1か月およそ300~400ドル(約3万3,000~4万4,000円)はかかると見ておいた方がよさそうです。
30日間地下鉄・バス乗り放題のメトロカード
ニューヨーク市内で生活するのに欠かせない交通手段が地下鉄です。ニューヨークの地下鉄とバスはMTA(メトロポリタン・トランスポーテーション・オーソリティー)という会社が運営しており、MTAが販売している「メトロカード」を使えばニューヨーク市内のほとんどの地域に行くことができます。
30日間乗り放題のメトロカードは120ドル(約1万3,000円)なので、これが1か月の交通費の目安となります。
意外とかかる雑費
日本とアメリカで一番大きく違うのは、アメリカでは外食をした時などにサービス料としてチップを払わなければならないということです。外食の場合は支払額の15~20%がチップ代の相場となっています。外食以外にも美容院を利用した場合などもチップを払うのが通常です。1食あたり少なくとも1ドルはかかるので、1日のうち1食でも外食だと1か月で30ドル(3,300円)はかかる計算になります。外食が多い人はチップ代も気にしたほうがいいでしょう。
また、携帯電話代ですが、こちらは日本とアメリカで大差はなく1か月およそ60ドル~80ドル(約6,600~9,000円)くらいを見ておきましょう。その他には、洗剤やトイレットペーパーなどの日用品などがあげられます。こちらはなくなったら買い足すものなので、1か月あたり20ドル(約2,200円)くらいになります。
これらを合わせた1か月あたりの雑費はおよそ200~300ドル(約2万2,000~3万3,000円)が相場です。そして、今まで見てきた家賃・食費・交通費・雑費を合わせると、ニューヨークで暮らすために必要な生活費は1か月あたりざっと1400ドル(約15万6,000円)となりました。
今回導き出した生活費はあくまでも目安の金額ですが、ニューヨークにいつか住みたいと考えている人は参考にしてみてはいかがでしょうか。