仕事を受けるかどうかは、依頼してくれた人の思いで決める
STAGE編集部:『STAGE』のテーマのひとつが「お金」なのですが、お金についてどんな考えを持っていますか?
自分でいうのもなんですが、プライベートでは、あまりきちっとしたタイプではありませんね(笑)。お金に余裕があるときは、好きな服があれば、ポンッと買ってしまいます。お金は気持ちよく使ってあげたら、戻ってくるという考え方の持ち主です。
STAGE編集部:なるほど。仕事でもそうなんですか?
仕事をする上で、お金は頂戴するものではなく、お預かりするもの。お預かりしたお金を技術やサービスでお返ししているので、そこは忘れないようにしています。もちろん、海外では当たり前のネゴシエーションはきちんとしています。
STAGE編集部:ビジネスにおける金銭感覚はどんなものですか?
お仕事のオファーを受けるかどうかをお金の多寡だけで決めることはありません。一番大事なのは、オファーをくれたその人が、どんな志を持って、どんなことをしようとしているのか。とはいえ、お金の金額は、ときにその人が仕事にどれくらいの情熱を持っているかどうか、どれくらい私を必要としてくれているかどうかのひとつの明確な基準になることはたしかです。また、お金といえば、「タイム・イズ・マネー」という言葉も好き。スケジュールは、時間を無駄にしないようできるだけ合理的に整理します。
STAGE編集部:お金のトラブルで悩んだりすることはありますか?
STAGE編集部:お金のトラブルで悩んだりすることはありますか?
実際にアーティストとして活動を始めると、お金の問題に突き当たることもしばしば。ただ、そのことで悩んで、活動に影響が出ることはありません。「お金がたくさんあったらいいな」くらいには思いますが、普段はお金のことは一番大切なことではないと思うタイプです。価値が上がり、土地の金額が上がると家賃が上がるように、私も人として、アーティストとして、価値を上げていきたいとは思っています。しかし、私からすれば、上手にお金を稼ぐよりも、いい作品をつくることができるよう自分の心をクリアにすることのほうが何倍も難しいです。
ネイルアートの魅力を広め、アートとして確立させたい
STAGE編集部:心をクリアにするために行っていることはありますか?
朝のウォーキングや瞑想、最近はオイルにハマっています。あとは、自分が育った広尾や事務所のある原宿で地元ボランティアの人たちがやっている街の掃除に参加すること。自分とゆかりのある街の掃除をすると、自分の心を掃除したみたいに気持ちがすっきりするんですよ。
STAGE編集部:ネイルアーティストとしてのよろこびを感じる瞬間は?
自分にしかできないことを実現できたときに、何ともいえない充実感を覚えます。細かいネイルのデザインもそのひとつで、今でもオーダーが細かければ細かいほど心が燃えるのを感じますね。あとはネイルのみではなく、スタイリングやアートディレクションを任せてもらえると嬉しいです。
STAGE編集部:いつか実現したい夢を教えてください。
私が手がけたネイルアートが、確立されたアートとして、世界中の美術館で展示されること。そのためには、自分の技術を磨きながら、大きな視点を持って、ネイルアートの魅力を世界中に広めること。それが私の夢であり、人生のテーマです。
「Time is Money.」(Hana4)
<the key item for my STAGE>
コンパクトな財布
財布のポリシーは「コンパクトであること」。小さい財布に数枚のカードと紙幣、小銭をその日に必要な分だけ収めておく。「理由は断捨離しやすいから。大きい財布だと、ついつい領収書やカード類をためてしまいがち。その点、コンパクトな財布なら、すぐに溢れてしまうので、まめに整理する習慣がつきます」。 写真はHana4さんオリジナルデザインのコインケース
https://hana4art.stores.jp/