「貧しさ意識」を取り除いて新しいシナリオを描く
自分が本当に手に入れたいものを見極め、能力を開発する方法を知り、幸せに成功する方法を学べば、現在のシナリオを書き換えて、望みどおりの人生を送ることができる。
17ページより引用
イリノイ大学卒業後、教育者として35年にわたり潜在能力の研究に没頭してきた著者。能力開発の第一人者としてエフェクティブ・ラーニング・システムズ社を設立し、5万人以上を成功に導いてきました。たとえば、お金を引き寄せる人とそうではない人の差は、どんなところにあるのでしょうか。
経済的に成功している人とそうでない人とでは、考え方に差があると著者はいいます。あらゆる自分は裕福になるに値しないと信じてしまっている「貧しさ意識」。貧しさ意識は、実際の貧しさにもつながってしまうため、お金に対するポジティブな信念と取り替えなくてはならないのだとか。貧しさ意識に取りつかれていると、心の中に限界を設定してしまい、悪影響を及ぼしていることに気づかないのだといいます。
ポジティブなセルフイメージと高い自尊心を持って、新しい人生のシナリオを描いていくための方法を知りたいものです。
理想の自分になるための「心の映画法」
この強力なプログラミングは潜在能力を活用し、お金や人間関係、健康、スポーツ、学業、ビジネスなど、どんな分野であれ、望みどおりの結果を出すのに役立つ。
53ページより引用
貧しさにつながってしまうネガティブ思考を、ボジティブ思考に変えていく重要性は理解できるところです。しかし、潜在的に刷り込まれている意識を、どうやって変えていけば良いのでしょうか。
著者は、心の中の思考と感情とイメージを方向付けることによって、望んでいる成功を収めることができると語っています。そして、理想の自分になるためのプログラミングテクニックとして、「心の映画法」が紹介されています。
心の映画法とは、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)と直感を使い、2つの想像上のDVDを作り出すのだとか。1つは現在の状況で、もう1つは望んでいる最終結果。リラックスした状態で心の中の試写室において1本目を上映し、次に2本目を上映する。タイミングは、眠る直前か起きてすぐが最も効果的であるのだとか。
大事なことは、心の中で思って信じていることは、必ず達成できるとイメージすること。心の映画法は、創造性をかきたて、モチベーションを高めることにつながるのだといいます。
ボジティブなセルフイメージは、自分自身で作り出していく必要がありそうです。
具体的な目標を設定する
豊かさを手に入れて、人生を最大限に活用するためには、目標を設定することであると著者はいいます。目標は、創造性とエネルギーをかき立て、自信を高めてくれるからです。
具体的に大好きなことでお金を稼ぐ方法として、3つのリストを作ることが紹介されています。
1 自分が大好きな10のこと
2 人々に恩恵をもたらすためにお金を稼ぐ10の方法
3 大勢の人のためにそれらのことをして利益を得る10の方法
実際にリストに書き出してみることによって、好きなことで他の役に立つポイントが見えてくるようです。
イメージや目標は、鮮明であればあるほどボジティブな思考と行動に直結する。だからこそ、高いパフォーマンスができるようになるのかもしれません。
タイトル:一流の人に学ぶお金の引き寄せ方
著者:ロバート・グリスウォルド
発行:かんき出版
定価:1,400円(税抜)