25歳の時にこれはヤバイと思って、テレビに出るのをやめて、もう一回劇場からやり直しました。50人の小屋から手売りをして、本当のファンつくろうと。なので、今は結構、思いついたらすぐできるんですよ。とにかく次これやるぞといったら、500人か1,000人ぐらいは「せーの」で動いてくださる。そうやって仕掛けられるようになったので、こっちのほうがやっぱり居心地がいいなと思っています。
STAGE編集部:サラリーマンなど一般の方も個人で活動できるようになったら自由度が広がるということでしょうか?
そうだと思います。今は結構、副業OKになってきていますよね。ただすぐに会社を辞めるということではなく、会社は利用したほうがいいですよ。
僕、大企業はむっちゃいいと思うんです。社員が会社を利用したほうが最終的に会社のためになるから。会社はちゃんとプラットフォームがあって、みんながこれを利用すればするほど、この会社がどんどんよりよくなっていく。そう考えたら、会社以外で食いぶちがあったほうがいいですね。じゃないと、会社に利用されちゃうから。「俺やりたくないですよ」と言っても「首だ」と言われて「勘弁してください」みたいになっちゃうと、会社に利用されちゃうから。基本的には会社を利用したほうがいい。とにかく大企業は「いい」ですね!(笑)
STAGE編集部:収入の安定という面でもよいということでしょうか?
いえ、収入どうこうではなく、やっぱり「大企業の信用はすげえ」ということです。吉本もそんなに優秀なやつはいないんですけど(笑)、でも超すげえのは、創業100年超えているということ。例えば国連と一緒に何かやるという話って、僕がベンチャーでひとりでやっていたら無理なんですよ。でも吉本の信用があるので、国連の話が来たら「ちょっとそれ俺にやらせて」と言えるんですよ。創業100年のような信頼というのは一代では無理じゃないですか。だから大企業はいいですよ。