世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏の裏の顔

生き方
ウォーレン・バフェット氏は世界で最も有名な投資家として知られています。今回はウォーレン・バフェット氏の素顔を知ることで、投資家として成功する生き方に必要なことはなにかを考えていきたいと思います。
2018.8.22

1 ウォーレン・バフェット氏の華々しい経歴

ウォーレン・バフェット氏は投資家として華々しい経歴を持っています。最初にウォーレン・バフェット氏の経歴を詳しく見ていきましょう。

ⅰ バークシャー・ハサウェイの会長兼CEOとしての顔

ウォーレン・バフェット氏は1965年当時繊維会社だったバークシャー・ハサウェイを買収し再建に取り組み始めました。しかし主力業務であった繊維業は1985年に完全撤退することになっています。その代わりに投資業に専念していくことになります。現在ではバークシャー・ハサウェイは世界最大の投資持株会社になっています。

ⅱ バークシャー・ハサウェイの驚異的リターン

1965年から2014年までの約49年間のS&P 500の上昇率とバークシャー・ハサウェイの株価を比較することで、その驚異的なリターンを理解することができます。S&P 500が約112倍だったのに対し、バークシャー・ハサウェイの株価は約18300倍になっています。具体的にはウォーレン・バフェット氏がバークシャー・ハサウェイの経営権を握った時にたった10,000円投資していれば、資産が1億8300万円になっていたことになります。

2 ウォーレン・バフェット氏の投資方法と投資信条

驚異的な投資効率を上げるウォーレン・バフェット氏の投資方法はどのように確立されてきたのでしょうか?ウォーレン・バフェット氏の人生とリンクさせながら、投資方法が確立されてきた様子を見ていくことにしましょう。

ⅰ 幼少時から「経営者」

ウォーレン・バフェット氏は幼少時からその才能を開花させていました。具体的には祖父に6本25セントで購入したコーラを1本5セントで売ったり、ワシントン・ポストの配達のアルバイトをしたり、ゴルフ場のボール拾いや競馬の予想新聞の販売まで小学生の時には行っていました。

ⅱ 投資家デビューは11歳

11歳の時に運命の出会いがやってきます。なんと、ウォーレン・バフェット氏は11歳で株式投資デビューをしていたのです。この時に購入したシティ・サービスは38ドルで購入後、27ドルまで下落しています。その後40ドルになった時人生初の「利確」を行いましたが、シティ・サービス株は売却後も上昇し続け200ドルにまでなりました。この経験からウォーレン・バフェット氏は株式投資における忍耐を学んだそうです。

ⅲ 師匠との出会い

「賢明なる投資家」の著者であるベンジャミン・グレアム氏との出会いで、ウォーレン・バフェット氏は本格的に投資の道へと進むことになります。ファンダメンタルを基調とした企業分析はこの時に会得したものと考えられます。

3 世界一の投資家ウォーレン・バフェット氏の裏の顔

見てきたように20世紀最強の投資家であるウォーレン・バフェット氏ですが、ユニークな裏の顔を持っています。ここでは彼のユニークな裏の顔と投資信条をリンクさせてみていきましょう。きっと、なぜ20世紀最強の投資家になれたのかが見えてくるはずです。

ⅰ 倹約家である

長者番付トップクラスの資産を保有するウォーレン・バフェット氏ですが、私生活は質素そのものです。なんと60年前以上に購入した故郷にある古い家に今でも住んでいるのです。このことから「オマハの賢人」とも呼ばれています。

ⅱ 読書家である

ウォーレン・バフェット氏は1日の勤務時間のおよそ8割を読書にあてて情報収集をしています。インターネットが普及した現代においても、情報収集はやはり読書から得るそうです。

ⅲ 慈善活動家の顔

ウォーレン・バフェット氏はバークシャー・ハザウェイの株式約34億ドル(約3,800億円)相当をビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団を含む5つの慈善団体に寄付しています。
ウォーレン・バフェット氏が投資家として成功した理由は彼の裏の顔から見えてきます。人が株式で負ける理由は「欲望」です。ウォーレン・バフェット氏は倹約家であるにかかわらず、その莫大な資産を慈善団体に寄付しています。自分の為ではなく、人のために投資活動をしているからこそ、澄み切った目で投資判断ができていると考えられます。
また、インターネットで情報収集をするのではなく、「本」から情報を収集することで余計な情報に惑わされることなく、自分の信じた投資方法を推し進めることができたのでしょう。ウォーレン・バフェット氏の生きざまから投資に必要な本質が見えてくると思います。

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