脱サービス残業! ワークライフバランスをかなえるたった1つの方法

お金がもっと欲しいと思って取った行動が、実は、お金を遠ざける結果になっているかもしれません。NG行動に気づき、 “発想”を少し切り替えることで「お金持ち体質」が手に入ります。泉正人の最新刊『お父さんの「こづかい」は減らすな』より特別編集編をお届けします。

2018.4.26

ワークライフバランスをかなえる、ほんとうの働き方革命とは

「ホント、忙しすぎるよ。世間はワークライフバランスだっていうのにさ」
働き方革命とは名ばかり、夜遅くまで残業が多かったり、時には休日出勤もあったりで自分の会社は忙しいよ、と愚痴も言いたくなるのがビジネスマンの本音ですよね。
仕事ばかりしている毎日では、余暇や趣味の遊びに充てる時間が減り、生活に潤いがなくなってきます。仕事と生活のどちらも充実させてワークライフバランスを考えるのは当然のことです。
「そろそろ、細々とした仕事じゃなくて、大きい仕事を任せてほしいよなぁ」
一方で、仕事で信用を勝ち取りたい、そんな思いを抱くことも本音かと思います。
仕事で成果を上げたいのなら、他人よりも努力しないといけないこともまた事実。「ワークライフバランスが大事」と言っている間にライバルは実績を作り、評価を上げて、やりたいような仕事を任されるようになっているかもしれません。信用を築くには、今の目の前の仕事で成果を出していくしかありません。「スキル×時間」を積み重ねることが、大きな信用につながっていくのです。

ワークライフバランスは50年スパンで考える

ワークライフバランスという考え方はとても大切です。しかし、それは人生という長い時間軸でとらえて、バランスを考えるべきです。サラリーマンは報酬を月給としてもらうので、「今月は80時間も残業したから、仕事ばかりの月だった」「今月は20時間しか残業していないから、ワークライフバランスが取れていた」と月単位で考えてしまいますが、働くわたしたちは長期的・継続的に自分のスキルを高めて成長していくことが大切です。
ワークライフバランスを50年の長期スパンで考えたら、若いうちはもっとも体力がある(というか強みは体力しかない)ので、ハードに仕事をして業務スキルを高める。すると、30歳、40歳と年を重ねるに連れて効率よく仕事ができるようになり、プライベートに時間を割けるようになってワークとライフがだんだんと釣り合ってきます。50代を過ぎるとさらに時間ができ、収入も増えている。60歳以降はこれまで蓄積した資産をベースに、存分にライフを楽しむことができるようになるのです。若いうちは苦労しますが、年を取ってからはラクな生活が送れるようになります。今よりも大きい仕事をやりたいという希望があるのなら、がむしゃらに仕事をするという選択は、決して時代遅れでもなんでもなく、当然のことと言えます。

多忙でもワークライフバランスは実現できる!

がむしゃらに働く毎日の中でも、ワークライフバランスを実現できるように工夫ができます。それは自宅をなるべく職場の近くにして、通勤時間を削減することです。郊外に住めば、周囲は自然が豊かで住宅コストは安く、休日は伸び伸びとリラックスできるかもしれません。
しかし、会社までの通勤時間が片道1.5時間かかっているとしたら、1日往復3時間で年間の出勤日が230日とすると、3×230=690時間、1日8時間の勤務時間に換算すると86日分にもなります。もし、会社から15分の家に引っ越したとしたら、往復2.5時間が浮くことになり、年間で575時間の余裕で、いろいろな選択肢が生まれます。その時間で資格試験や語学の勉強をすれば1年で相当なスキルアップにつながり、住宅コストがアップすることを考慮しても、収入アップにつながる可能性が飛躍的に上がります。趣味やスポーツの時間に充てれば、ライフの部分の充実につながります。
特に若いうちは、お金はなくても、時間だけはたくさんあるように誤解しがちです。「時間=お金」ととらえて、その貴重な時間を何に使うか、よく考えるようにしましょう。
常に正しい判断をして時間やお金を使っていけば、自由になる時間やお金は徐々に増えていくことになります。
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