成功者に共通する口癖の傾向は?すぐに取り入れられる言葉の習慣

生き方

社会において何らかの功績を持ち、経済的に豊かな人生を送っている「成功者」の名言を見てみると、成功者の言葉がそのまま実現し、成功につながっている「言葉の力」を感じます。成功者の口癖がなぜ成功につながるのか、また、言葉を発するための思考や名言をお伝えします。

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2019.8.13

成功者の口癖が運を引き寄せている

成功者は自分自身のことを運が良い人間だと考える傾向があるようです。
パナソニックを一代で築き上げた経営者、松下幸之助氏の有名なエピソードで、面接の質問で、「自分自身のことを運の良い人間だと思うか?」の問いに、「イエス」と答えた人間だけを合格にし、「ノー」と答えた人間は不合格にしたという話があります。
自分に自信が無い人や謙虚に振る舞う人より、自分に自信があり言葉に出せる人こそ、人を惹きつける影響力のある人となるでしょう。考えに共感や憧れを抱く人が、味方になることもあるでしょう。
また、エジンバラ大学のリチャード・ワイズマン博士の研究では、運が良いと思っている人の方がビジネスチャンスに気付きやすいという結果が出ています。
その研究とは、5ポンド札を喫茶店の前に置いてそれに気付けるか?また、気づいた人と気づかない人で、その後の喫茶店での行動に違いがあるか、というもので、「運が良いと思っている」と答えた人ほど落ちていた5ポンド札に気付き、喫茶店内にいた隣の席の実業家に声をかけ、会話が弾んだそうです。

ポジティブな思考が発言につながり、その人の運命を変える

自己啓発の祖とも言えるナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」という本に、思いは現実化するという話があります。
人間は自分の想像できることや想定できることしかなかなかチャンスをつかめないものです。
「チャンスの神様は前髪しかない」という有名な言葉もあります。これは、チャンスは直ぐにつかまなければ後から気付いても遅いという意味合いが込められています。
日頃からポジティブに夢やビジョンを描いている人間だからこそ、チャンスが訪れた時に気づき、つかみとる準備ができています。
さらに、物事を日ごろから肯定的に解釈することは大切な習慣です。
例えば、コップに入った水を見た時にそれが半分入っている状態だとします。それを肯定的な人は半分も入っていると考えますし、否定的な人は半分しか入っていないと考えます。
このコップの水の残りのお話ですが、有名な著述家であるドラッカーがこのような言葉を残しています。
「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的には同じである。だが、意味はまったく違う。とるべき行動も違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分空である』に変わるとき、イノベーションの機会が生まれる」
(P・F・ドラッカー『イノベーションと起業家精神』)
人生において、日常を順風満帆に過ごせるとは限りません。どのような時も心が前向きに生きる姿勢、そして仮に立ち直れないくらい辛い挫折を味わっても何度でも立ち上がる気概が大切なのです。
英語の有名なことわざで「Through hardship to the stars.」という言葉があります。「苦難に打ち勝って栄光の星へ」という意味合いですが、どのような時でも不屈の精神で己を投げ棄てないことが大切、それを続けることが、運命を変えることにつながるのです。
常にパーフェクトに上手く生き続ける人生はありません。ビジネスの世界では成功するまでに大きな挫折を味わっている人も多いことでしょう。

成功者を成功に導いた名言・口癖


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ポジティブな思考が言葉や行動を生み、それが成功につながる。
日本や世界を代表する経営者は、強力な信念や情熱を持ち合わせています。このような人達はどのような状況でも、常に自分を奮い立たせて鼓舞するような名言を残しています。
「失敗を恐れるよりも何もしないことを恐れろ」
本田技研工業創業者 本田宗一郎
「仕事を人生最大の遊びにできるかどうかが鍵」
楽天創業者 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史
「できるかできないかが問題ではない。信じたことが正しいのだ。」
フォード・モーター創業者 ヘンリー・フォード
「10回やれば9回失敗。失敗を財産にする」
ファーストリテイリング代表取締役会長兼社長 柳井正
「私の強みは鼻が利くこと。直感力があると思う」
元ゼネラル・エレクトリック社最高経営責任者 ジャック・ウェルチ
成功者たちの名言や口癖を見てみると、チャレンジャーであること、勤勉であること、信じること、失敗しても何度でも立ち上がること、己の運や直感を信じることが伝わってきます。
このような名言を口癖のように発し、行動していたからこそ、成功をつかみとったと言えるのではないでしょうか。

まとめ

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日々の口癖や行動が運を呼ぶ。こういった考え方に懐疑的になってしまう人も少ならからずいることでしょう。
しかしながら、運命を切り開いた偉大なる先人たちはきっと、どのような逆境下に置かれても、自分の哲学を持ち、人として正しいとされることを積み上げていったに違いありません。
こういった成功哲学とも言える多くの言葉が今でも残されているということは、普遍的な真理がきっと彼らの言葉の中にあることでしょう。
日常の中で安易な道へ走ることは誰でも簡単にできることですが、時に人生の試練に立ち向かう時に、とても厳しいけれど正しい道、挑戦の道へ向かう信念のようなものが大切だと思います。
苦しい時に自分の中の大切な言葉を持っておけるとあと一歩を踏ん張れるかもしれませんね。
参考文献
運のいい人の法則/リチャード・ワイズマン
イノベーションと起業家精神/P・F・ドラッカー
KOMI 

KOMI 

湘南在住のライター。家業の不動産業に従事しながらWEBライターとして活動中。読書が趣味で古典文学を愛する。
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