【3つの知恵】賢いお金の使い方を知りたければ富裕層を見習う?

富裕層のお金の使い方にこそ、誰もが参考にできる知恵が詰まっています。所得や資産が桁違いの富裕層のお金の使い方など、一般層にはとても参考にならないと思われがちですね。ところが、そのようなことは全くなく、日々のくらしに活かせることも少なくないのです。

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2019.7.12(2021.6.17更新)

富裕層のお金の使い方その1:あらゆることにコスト感覚を持つ?

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純金融資産のみで1億円以上を持つ富裕層世帯であれば、お金の使い方など何も考えなくても良さそうなものと思われがちです。ところが、実際には一般層よりも厳しいコスト感覚を持っている方がほとんどであったりします。意外に感じられるかも知れませんが、毎月のクレジットカードの利用明細や、毎日の買い物時のレシートもキチンとチェックしているものなのですね。投資資産として不動産などを購入する際でも、選択肢になり得る中では、比較的低価格帯の物件を選ぶ傾向が強かったりもします。
これは、富裕層の多くが経営者や投資家であることが多いため、高価格帯のものにはプレミアムが乗っていることを熟知しているが故のこと。プレミアムが乗っているものほど、景気後退期に入れば、その分ガクンと相場が下がるものだからです。ここから、景気後退時には敢えて「逆張り」的発想で、割安になった株式や不動産を集中的に購入するような、富裕層特有のお金の使い方が見られることにもなるのですね。
富裕層の皆さんのコスト感覚は、一般層よりも遥かに鋭敏なのです。富裕層ほど、億単位の大金でも結局は小さなお金の集合体に過ぎないことを、肌感覚で理解しています。小さなコストをキチンと管理・コントロールできない人は、決して大金を作ることはできません。富裕層のお金の使い方を見ると、小さなコストを決して軽んじていませんね。自分たちの潤沢な経済力にも関わらず、富裕層世帯はモノ・サービスの価値にバランスしない対価は決して払わないものなのです。

富裕層のお金の使い方その2:ランニングコストの負担に敏感になる?

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富裕層のお金の使い方の中でも、とりわけ意識されるのがランニングコストですね。毎月/毎期必ず出て行くお金であり、固定費と捉えて良いものです。一時の大きな出費はあまり気にしなくても、将来にわたり継続して定期的に負担し続けなければならないランニングコストについては、極力避けるようなお金の使い方をする富裕層が多いです。富裕層ほど、継続的に必ず出ていくお金の怖さを理解しています。
例えば、フェラーリの新車を3000万円で購入するのは構いませんが、自動車税・重量税・ガソリン代・駐車場代・自動車保険などで、年間100万円単位のランニングコストが生じているケースは珍しくありません。ちなみに、投資家の知人の一人に大の車好きおり、長くフェラーリのオーナーをしています。フェラーリは、可愛いけどお金と手間のかかるじゃじゃ馬娘みたい、とのことです。フェラーリの車体は幅広なので、一般的な駐車場の1台分のスペースでは、短時間停めることすらままなりません。
フェラーリを所有したり、運転したりするのが趣味・道楽と割り切れる富裕層の方なら、このようなお金の使い方でも全く問題はありません。そうでない方は、Mercedesやレクサスまでにしておいた方が無難ですね。身近なところでも、毎月課されるインターネット回線の維持費、アスレチックジムの会費など、納得できるコストパフォーマンスなのか、本当に必要なランニングコストなのか、折に触れて見直した方がベターです。

富裕層のお金の使い方その3:生きたお金の使い方をする?

富裕層のお金の使い方は、まさに生きた使い方であるということは、昨今広く知られるようになってきた感があります。「生きたお金の使い方」とは、ざっくり言えば、投下したコストが自身や大切な人の未来に繋がるものであることを意味します。富裕層に顕著なのは、自身のためよりも家族を含めた周囲のためにお金を使う傾向があることですね。
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大切なビジネスパートナーとの関係を深めるため、会食に高級で雰囲気の良いお店を吟味して用意する、免許取得して間もない子供に丁寧な運転を身に付けさせ、かつ万が一の際の安全を確保するため、敢えて高級車を買い与える、これらは生きたお金の使い方だと言えるでしょう。富裕層にしばしば見られる、自分の会社の従業員に海外旅行をプレゼントしたり、優秀で熱意ある若者の起業をエンジェルとして支援したりなどの行動も、同じ発想から生まれるお金の使い方なのです。
今はまだ富裕層入りしていない方でも、プレゼンの機会が多いならば、思い切って上質なスーツをオーダーしてみたり、いつも助けられてる他部局のスタッフに感謝しているならば、折に触れてランチをご馳走してみたりなど、日々身近なことから富裕層の発想で、富裕層のお金の使い方を実践できます。彼らのお金の使い方を見ていると、先に繋がるコストの負担は惜しまない傾向がありそうですね。
Kenneth S

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。
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