富裕層の生活は意外にも地味で堅実?趣味やライフスタイルを考える

富裕層の趣味やライフスタイル、一般人とはどこが違うのでしょうか。高級車を複数台所有し、一流料理人を招いてホームパーティに勤しむ、などというのは富裕層の生活イメージのステレオタイプかも知れません。ところが、富裕層の趣味を含めたライフスタイルは、意外にも堅実なものです。
2019.1.2

富裕層に人気の趣味は?

少し前のデータになりますが、2005年に野村総合研究所(NRI)が実施した「富裕層に関するライフスタイル調査」において、「あなたの趣味や好きなものは何でしょうか?」との問いかけが行われました。1位は「投資や資産の運用」で40%強、2位は「美術品やアンティークの収集」で17%弱、3位は「時計や宝飾品の収集」で13%弱、4位は「自動車の収集」で9%、5位が「ワインの収集」で5%弱となっています。これだけを見ると、いかにも富裕層の趣味やライフスタイルらしいな、と感じるかも知れません。
富裕層各々の趣味・嗜好のお話とは言え、「美術品やアンティークの収集」や「時計や宝飾品の収集」などについても、「投資や資産の運用」の色彩が濃厚に感じられるのは注目に値します。「美術品やアンティークの収集」には、「アンティークコイン収集」などの趣味も含まれていることでしょう。安定性と利益率の高さを理由に、アンティークコインへの投資が趣味と実益を兼ねて一部から注目を集めていることは、既に広く知られるようになってきました。
「趣味と実益を兼ねて」というのは、富裕層の生活やライフスタイルを考える上で、鍵になってきそうなフレーズですね。

富裕層の生活は意外と堅実?派手なライフスタイルとは一線?

それでも、富裕層のライフスタイルや趣味、生活実態などを研究している学識者の見解を眺めると、意外な富裕層の一面に気付かされたりします。一般人がステレオタイプとして抱く富裕層の派手で豪奢なライフスタイルとは異なり、実際の富裕層の生活実体は意外と地味で堅実なものなものだ、という見解も少なくないのです。
例えば、富裕層でも中古の国産車を愛用し、上質なノンブランド品を修理しながら長く身に付け、家庭菜園を趣味とするなど、地味で堅実な生活を送っている場合も実は多かったりします。一般人のパッと見では、富裕層とは分からない方も少なくありません。もしも百貨店の外商担当や、銀行のプライベートバンキング部門に知り合いがいるならば、是非一度富裕層のライフスタイルや趣味について尋ねてみてください。
反面、優秀でモチベーションの高い若者の起業をエンジェルとして応援したり、海外で開催される高額セミナーや講演会にフットワーク軽く参加したりと、有意なことに対しては気持ちよく纏まったお金を使うのも、富裕層のライフスタイルに見られる特徴です。自分のために働いてくれるプロフェッショナルへの報酬は決して値切らない、という本物の富裕層の方も多いですね。

富裕層に近付くための考え方・思考法とは?

ここで、富裕層のライフスタイルのベースとなっている考え方や、思考法について見てみましょうか。結論から申し上げれば、「エッセンシャル思考(本質思考)」こそが富裕層の考え方の基本です。富裕層、ないしその予備軍の方と会話していると、「これの本質としては・・・」「エッセンスは共通なので・・・」などというフレーズを高い頻度で耳にします。
この「エッセンシャル思考(本質思考)」は、真に大切なことにだけ意識を集中し、有限の持ち時間をより良く生きるための知恵だと言えます。換言すれば、最小限のコストで最大限の効果を得るための考え方・行動様式、と看做すこともできますね。意識か無意識かを問わず、富裕層に属する方であれば、ほぼ例外なくこの思考法を身に付けています。
一例を挙げれば、富裕層の住まう部屋には、多分にこの「エッセンシャル思考(本質思考)」が現れます。第一印象として、モノが少なくシンプルさが際立つのですね。本当に必要で、自分が納得したお気に入りだけが置いてある部屋だからです。一時の感情に流されて衝動買いをすることがないので、余計なモノで溢れている部屋には決してならないライフスタイルなのです。
わが国でも富裕層は徐々に増えてきたとは言え、全世帯数の2%強とまだまだマイノリティです。富裕層こそは、大多数の一般人とは異なる価値観や思考法を持ち、それを長く実践し続けてきた人々です。本気で富裕層入りを目指すならば、自身の思考法や趣味までを含めたライフスタイルを変える勇気を持ち続け、常に行動し続ける必要があるのですね。

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。

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