2019年6月14日 更新

【リバースプロジェクト龜石太夏匡】社会的課題への取り組みは、まじめに楽しい

リバースプロジェクトは、俳優の伊勢谷友介氏が代表を務める株式会社です。アーティストを中心に、2009年に設立されました。テーマは「人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?」という壮大なもの。同社の共同代表である龜石太夏匡氏にインタビューをしました。

2019.6.7
リバースプロジェクトは「人類が地球に生き残るためにはどうするべきか?」をテーマに、環境問題や社会課題の解決をクリエイティブな視点から試みる活動をしています。企業や行政とコラボレートし、衣・食・住を柱として、教育・芸術・まちおこしといった分野でプロジェクトを立ち上げ、あるべき未来をめざします。

伊勢谷友介と映画作りから始まったプロジェクト

STAGE編集部:リバースプロジェクト立ち上げの経緯を教えてください。
龜石さん:リバースプロジェクトは私と伊勢谷友介が二人で立ち上げた株式会社です。伊勢谷とは20年以上の付き合いなんですけれども、元々、我々は、映画作りを行っていて、彼が監督、私が脚本・プロデュースという関係でした。
映画作りの最初の作業は「脚本開発」なんです。脚本開発は、徹底的な会話から入っていく。どんなテーマにしようか、どんな作品にしていこうか。哲学的なアプローチだったりとか、政治経済、世界的な動向、文化、あらゆる角度から未来に向けての会話をしていく中で、テーマを見つけていくんです。そして、話を突き詰めていくと、社会課題に行きついてしまう。未来を語る上では、社会課題から目を背けることができないということに気付かされてしまったんです。
ただ、難しいテーマの映画になると、なかなかお金集めでも苦労しました。実際、脚本を書いて、その予算を集めるまでに結局7年かかったんです。
STAGE編集部:7年ですか!
龜石さん:7年です。その間に何本か別の映画をやったんですけれども。その7年間って苦しかったんですよ。正直、挫折の連続で。諦めるギリギリのところまで何度もいって。ただ、7年かけて映画を作ったことによって、すごく大事なことを学べました。
一つは、6年と10か月、しんどかった、つらかった。だけど、7年目にしてスクリーンでその作品を見た時に、「あ、あの時間ってこのためにあったんだ!」と心から思えたことです。
プロジェクトというのは、パッと思いついて実行して形にするまでって、途方もない労力と時間を要する。実はそこが、醍醐味であって大事である、と。それをきちっと諦めずに進んでいくことを学べた。
それと同時に、こんな大変な思いをして価値観みたいなものを作品に込めて、映画にしたとしても……見た人は1週間ぐらいで忘れちゃうよね、とも思ったんです。
ならば、我々の考え方とか価値観を継続的に実質的に発信する機能を持っていこう、と。
伊勢谷が芸大出身ということもあり、クリエイターやアーティスト仲間が、たくさん周りにいたんです。その仲間たちと、我々のこの思いや価値観を継続的に実質的に発信する機能を持とう、と。スタートは表現者たちの集まりでした。
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