原因は「脳の発作」 お金が貯まる体質に変わる方法

お金
日頃のストレスを買い物で発散したり、逆に無駄遣いをした記憶がないのに、なぜかお金がなかったり。お金にまつわる不思議な現象は、多くの人にとって心当たりがあるのではないでしょうか。
大嶋信頼著『「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法』より、お金が貯まらないという体質を変えるための考え方をご紹介します。

お金が貯まらないのは脳の発作が原因

クライアントさんたちの相談を聞いているうちに、「あ!なんでお金が貯まらないのかわかったかも!」と、だんだんそのメカニズムが見えてきたのです。

006ページより引用

心理カウンセラーであり、株式会社インサイト・カウンセリング代表取締役の著者は、米国・私立アズベリー大学心理学部心理学科を卒業。カウンセリング歴は25年で、臨床経験はのべ8万件以上であるといいます。

頑張って働いているのに、または節約しているのに、なぜかお金が貯まらないと不思議に感じている人は多いのではないでしょうか。

本著は、脳のメカニズムという切り口から、お金の問題について触れられています。「お金がない」と考えることによって、脳に発作が起きてしまうというのです。発作が起きていると破壊的な人格に変身してしまい、必要がないことにお金を使ってしまったりするのだとか。しかも、発作が起きているときの記憶は抜けてしまっているため、お金を使っていても、なぜかお金が貯まらないと思ってしまっている。

カウンセリングを通して脳の発作がおさまると、クライアントは実際にお金持ちになっていると語る著者。「なぜかお金が貯まらない」という不可解な状態から、ぜひ抜け出したいものです。

嫉妬が脳に発作を及ぼしている

簡単に言えば、「自分は正しい!」と自信を持っているときは、「あ!この状態が発作なんだ!」と考えることです。

021ページより引用

発作が起きている状態を自分で気づくためには、考え方にポイントがあるようです。

「自分は正しい!」と自信を持っているときが要注意。「いま、これを買わなくては」と焦る気持ちが出たときには、自分は発作を起こしているのだと捉えると良さそうです。

そもそも、どうして脳の発作は起きるのでしょうか。脳は無線LANのように、常にいろいろな人とつながっているのだといいます。他人の発作が脳のネットワークによって伝染し、自分も発作を起こしてしまう。つまり、自分がうまくいっていないときは、近くに発作を起こしている人がいる可能性があります。

特に、脳の発作の中でも、嫉妬はより強いエネルギーで伝染。脳のネットワークによって感電し、大きなダメージを受けてしまうようです。

人からの嫉妬、自分が人にしまっている嫉妬。嫉妬が脳に及ぼす影響を知っておくと、いつもとは違う気づきが得られそうです。

お金が貯まらない体質は改善できる

お金が貯まらないという状態は、体質であるという著者。体質は改善できるといいます。

たとえば、生真面目で礼儀正しいのに、なぜかお金が貯まらないという人がいます。この人は、常に正しいことをしていて、普通の人より一歩先のことが見えているため、正しくない人を見るとストレスを溜めてしまう。常に脳にストレスが帯電していて、あるとき、ドカンと大爆発してしまうというのです。

ドッカン体質の人が溜まる体質になるためには、「いまだけを生きる!」と唱えるようにしていくこと。周りよりも先々のことを考えられることは一見良いことのように見えますが、自分でも気がつかないうちにイライラしてしまっているものです。「いまだけを生きる!」の方が、人から好かれて助けてもらえるようになり、脳のストレスも軽減されるといえるでしょう。

脳とお金の関係は、想像以上に深いようです。幸せで豊かな人生を歩むためにも、脳の発作を意識して貯まる体質に変わりたいものです。

タイトル:「お金の不安」からいますぐ抜け出す方法
著者:大嶋信頼
発行:総合法令出版
定価:1,300円(税抜)