2019.11.13
人脈モンスターが活躍する時代は終わる
私は一人で居ることが好きな「内向的」な人間です。暗い部屋から一歩も出ず、本をじっくり読むのが学生時代の楽しみ。(中略)
(4・7ページより引用)
しかし、最近私は「人脈モンスター」たちが活躍する時代はもう終わりを迎えていると気づきました。
著者は、慶應大学法学部卒業後、朝日新聞に入社。長い間、経済部記者として活躍してきました。
その後は、スタンフオード大学客員研究員を経て、2016年より世界最大級のニュースメディア「ハフポスト日本版」編集長に就任。
現在は、ネットの生放送番組「ハフトーク」の事業拡大を目指しています。
その後は、スタンフオード大学客員研究員を経て、2016年より世界最大級のニュースメディア「ハフポスト日本版」編集長に就任。
現在は、ネットの生放送番組「ハフトーク」の事業拡大を目指しています。
経歴だけを見ると、華やかで社交的な印象を受ける著者ですが、自身のことを、実は一人でいることが好きな内向的人物であると語っています。
学生時代に、活字に関わる仕事に就きたいと思った著者は、朝日新聞の記者になります。記者は、人に会うのが仕事のすべてで、ありとあらゆる人が取材対象になるものです。14年間の記者時代には、何千人もの人と会ってきたのだとか。
メディアの仕事は、人脈を作ることが大事であるというイメージがありますが、記者生活を経てもずっと変わらずに苦手なことが「人脈」づくりであるのだといいます。
学生時代に、活字に関わる仕事に就きたいと思った著者は、朝日新聞の記者になります。記者は、人に会うのが仕事のすべてで、ありとあらゆる人が取材対象になるものです。14年間の記者時代には、何千人もの人と会ってきたのだとか。
メディアの仕事は、人脈を作ることが大事であるというイメージがありますが、記者生活を経てもずっと変わらずに苦手なことが「人脈」づくりであるのだといいます。
しかし、世の中の流れは変わってきているようです。
どこの業界にもいる、名刺入れをパンパンに膨らませて、出会った起業家や広告代理店の人に話しかけまくる人脈モンスターたち。SNSの発展により、個人が組織に頼らなくても、「本当に会いたい人」と人脈を築きやすくなったため、人脈モンスターが活躍する時代は終わりを迎えていると著者はいいます。
少人数であっても、熱量のある個人とピンポイントで深い人脈を結ぶ方が、仕事も生活も楽しめて、結果を出せる時代が来ているようです。
どこの業界にもいる、名刺入れをパンパンに膨らませて、出会った起業家や広告代理店の人に話しかけまくる人脈モンスターたち。SNSの発展により、個人が組織に頼らなくても、「本当に会いたい人」と人脈を築きやすくなったため、人脈モンスターが活躍する時代は終わりを迎えていると著者はいいます。
少人数であっても、熱量のある個人とピンポイントで深い人脈を結ぶ方が、仕事も生活も楽しめて、結果を出せる時代が来ているようです。
7人の好きな人を意識する
そうすると、本当の意味で他社と差別化できるのは、経営トップの理屈抜きの情熱や、厳しい人生の様々な修羅場を通して鍛え上げた「好き」という感情なのではないでしょうか。
95ページより引用
本著には、著者がスタンフォード大学で知った、ピンポイントで人と繋がるための考え方が紹介されています。
前提として、内向的な人ほど物事の本質をつかんでいるのだと著者はいいます。
スタンフォード大学でも、そういう学生ほど教授や経営者から尊敬を集め、交流を深めていたのだとか。最先端にいる人ほど、自分の内面としっかり向き合っているのだといえるでしょう。
人とのつながりが大切ですが、名刺を配り歩くことと真の人脈を築くことは決定的に違っていることがわかります。
スタンフォード大学でも、そういう学生ほど教授や経営者から尊敬を集め、交流を深めていたのだとか。最先端にいる人ほど、自分の内面としっかり向き合っているのだといえるでしょう。
人とのつながりが大切ですが、名刺を配り歩くことと真の人脈を築くことは決定的に違っていることがわかります。
世の中には多くの「正しい答え」があるものです。しかし、最後には自分で答えを選びとっていかなくてはなりません。
まずは、自分にとって7人の好きな人を見つけていくことを著者は勧めています。自分が好きなものとは何か、好きな人とは誰なのか。そういう人たちと向き合っていくと、自分自身のことがわかってくるのだといいます。
正しいことよりも、自分が好きだと思う感情を大切にして行くと、答えを選び取る力が鍛えられるのかもしれません。
正しいことよりも、自分が好きだと思う感情を大切にして行くと、答えを選び取る力が鍛えられるのかもしれません。
YES、BUT 型に注意する
これからの時代は、家事や育児を行うことが基礎的なスキルとしてもとめられていると著者はいいます。自分自身の「生活と仕事の両立」をはかるためには、付き合う相手をある程度絞って、ピンポイント人脈を築いていく必要があるといえるでしょう。
良い人脈を作るためには、注意点もあるようです。
スタンフォード大学のワークショップで著者が気づいたこととして、「いいね、でも」という人とは付き合わない方がいいというものが挙げられています。
「いいね」や「ダメ」は、賛成と反対がはっきりしているので新しい意見が生まれます。しかし、「いいね、でも」というYES、BUT 型は、賛成・反対がはっきりしないため、本心がわからず会話が小さく閉じるというのです。
スタンフォード大学のワークショップで著者が気づいたこととして、「いいね、でも」という人とは付き合わない方がいいというものが挙げられています。
「いいね」や「ダメ」は、賛成と反対がはっきりしているので新しい意見が生まれます。しかし、「いいね、でも」というYES、BUT 型は、賛成・反対がはっきりしないため、本心がわからず会話が小さく閉じるというのです。
好きな人とだけ、深く熱く繋がる。それは、内向的だけからこそできる時代に合った人脈術なのかもしれません。
タイトル: 内向的な人のためのスタンフォード流ピンポイント人脈術
著者: 竹下隆一郎
発行: ディスカヴァー・トゥエンティワン
定価: 1,500円(税抜)