2018.2.6
親は子供に対して時間とお金を投資して、その子の未来で生きるインプットを20年近く続けています。
ここで、これから20年、30年と働き続けて、家族を支えていくお父さんにも、時間とお金を投資してインプットを続けることが必要、と思った方もいるかと思います。
では、そのお父さんの普段のこづかいの使い道を、もう少し掘り下げてみてみましょう。まず、普通の会社員のお父さんは、普段どのようなことにお金を使っているかイメージしてみましょう。
先ほどの「サラリーマンのお小遣い調査」によると、男性社員の平均ランチ代は587円なので、月22日間出社した場合は月額合計約1万3,000円。
これに加えてコーヒーショップのSサイズコーヒー220円を毎日朝と午後に1杯ずつ飲むと月額約1万円。さらに、月に2・3回、1回あたり約5100円の飲み代が合計で月額約1万2,000円。
つまり、会社に通うだけで日常の飲食費が月間約3万5,000円必要となるわけです。
このほかに、身だしなみのための費用、趣味やファッションのための費用を加えると、月4万円のこづかいでは、やり繰りがかなり難しいはずです。
このほかに、身だしなみのための費用、趣味やファッションのための費用を加えると、月4万円のこづかいでは、やり繰りがかなり難しいはずです。
おそらく、こづかいを月4万円しかもらっていないお父さんは、自分の知識やスキルを高めるためのインプット、つまり自己投資にはお金を回せないでしょう。
お父さんは一家の大黒柱です。多くの家庭では、お父さんの収入が一番高いはず。会社でいえば一番の稼ぎ頭の部署です。
ひとつの家庭ごとに収入や支出、資産や負債があることを考えると、会社と同じです。私たちは誰しも、自分の家庭を「家庭株式会社」の経営者として、経営を行っていく必要があるのです。
そう考えると、家庭株式会社の稼ぎ頭の部署には、会社の資源(ヒト・モノ・カネ・情報)を集中させて伸ばすという判断になるでしょう。会社ですから、当たり前の話です。
資源を投下されたお父さんが正しい判断を行えれば、会社内でより活躍でき、たくさんのお給料を家庭に入れてくれるようになるという循環が起こります。
経営資源を投下してもいないのに、収入だけ上げろというのは無理な話です。
経営資源を投下してもいないのに、収入だけ上げろというのは無理な話です。
毎月自由に使えるお金がほとんどなければ、本を読むことも、研修やセミナーに参加することも、資格試験を受けるための参考書を買うこともできません。
そのようなインプットができない制限された環境にいるのに自己成長して、収入を高めていくことは非常に難しいでしょう。
そのようなインプットができない制限された環境にいるのに自己成長して、収入を高めていくことは非常に難しいでしょう。
もちろん、お金があれば必ず成長できるというものではありません。お金を使うなら、会社経営と同じく、しっかりと投資効果があるところにのみ使うべきです。
その判断基準を明確にするために、この本を出版しようと考えました。仕事の場では常識でも、家庭の場では常識とならないことが多く、それが障害となり、成長できないお父さんがたくさんいる、と感じているからです。
その判断基準を明確にするために、この本を出版しようと考えました。仕事の場では常識でも、家庭の場では常識とならないことが多く、それが障害となり、成長できないお父さんがたくさんいる、と感じているからです。
本文を読み進めていくうちに、従来の常識で考えると「おかしいのでは?」と思うところもあるかもしれません。
しかし、戦後70年間ほとんど変わっていない文部科学省の教育システムで育ってきた私たちの常識は、すでに過去の常識です。
古い常識をいったん横において、まっさらな心で本書と向き合っていただければ、自分自身だけでなく家族全員が、豊かな未来を築いていけると信じています。
しかし、戦後70年間ほとんど変わっていない文部科学省の教育システムで育ってきた私たちの常識は、すでに過去の常識です。
古い常識をいったん横において、まっさらな心で本書と向き合っていただければ、自分自身だけでなく家族全員が、豊かな未来を築いていけると信じています。