空手一色だった少女時代を抜けて見つけた夢
大分で生まれて、小さいときに親に手を引かれて空手を始めてから、中学高校までは空手一筋でした。大分の大学に進学したんですが、そこでも空手部に入りました。
でも大学では、初めて空手以外のことに目を向けられるようになって。まず、福岡アジアコレクション(FACO)のオーディションを受けてみました。合格してステージを歩いたときに人から一斉に視線を集める快感が癖になっちゃって、こんな仕事を続けたいと思ったんです。どうせ仕事にするなら東京に出たいという気持ちがあったので、東京の事務所を探していたところ、ちょうどオスカー主催の『第1回ミス美しい20代コンテスト』を見つけて応募しました。
自分に、なにか運命があったとしたら何かのキッカケで東京に出れるんじゃないかなと小さいときから思っていたので、コンテストを受けているときに、これが運命的なものなのかもしれないっていう変な、自信はありました。巡り合わせのような。
それに「すごい強運」という確信が自分の中であって、私はすごく人よりもめちゃくちゃ運が強いから、なんか行けそうな気がするっていう自信はありました。
お金に関しても、貯めよう貯めようと思ってないんですけど、困ったことはないので、金運はあるほうだと思います。
お金の使いみちはもっぱら大好きな「食べ歩き」
お金を一番かけていること。やっぱり1番は「食」ですね。食べることがすごく好きで、外食によく行きます。友達と、お店を散策するのが楽しみなんです。
ゴージャスなコースも素敵ですけど、それよりも、古くからあるような街の中華屋さんや、美味しい居酒屋さんが大好きです。あんまりお酒強くないんですけど、料理が美味しいお店を探す毎日です。
町歩きが好きなので、次に使うのは旅行ですね。お休みがあったら1人で電車に乗って隣の県とかでもふらっと行っちゃいます。
「自己投資」ということでいうと、今アクションレッスンをやっています。もっと筋肉をつけたいなって思っていて。海外の下着メーカーの「ヴィクトリアシークレット」がすごく好きで、そのモデルさんが健康的でかっこいいなって憧れます。細いだけじゃだめなんだ、と思うと、ジムにも行かなきゃいけないなって。空手をずっとやってきて、トレーニングを散々してきたので、走ったり運動するのは、もうやりたくないって感じなんですけど。やらなきゃなって思います。
そして、貯金はほとんどないんです。自分の好きなものにお金を使っているんですけど、洋服を毎日毎日買いたいとかそういう物欲はないんですね。洋服を1着買うんだったら、外食を10回行きたいです(笑)。
今月使いすぎてるかなと思うときは少し節約します。自分で料理するのも好きなので作ってストックして、何日かに分けてとか考えますけど、貯めるのが趣味ってわけではないですね。
私の姉は結婚して子どももいるんですが、姉は「お金は絶対貯めておいたほうがいい」って言いますね。でもあんまり自分の中でまだピンと来てないんです。
大学では、経済学部だったので、お金の流れについて学ぶことも興味がありました。でも、東京に来て芸能の仕事に入って、経済のことは一旦断ち切ったので。いまは芸能一本で行こうと。
壁にぶつかったとき、「現場」が乗り越えさせてくれた
MCレッスンがあったときに、もう頭ではわかってるのに発声だったり滑舌だったり上手くいかないってすごく悔しくて、泣きながら家に帰ったりしたこともありました。あとはセリフを覚えるのがすごく苦手で、全然覚えられなくて、悩んだときもありました。でもそれは慣れで、今は前と比べものにならないくらいちゃんと覚えられるようになりました。克服できたのは、現場のおかげです。
「ドクターX」や「ハゲタカ」の現場に入らせてもらって、その現場の空気感だったり、他の先輩型の演技を見たりして、感じることが自分の中で結構大きかったです。刺激を受けた翌日にレッスンに入ったら、その前のレッスンとは全く違う気持ちで取り組めたり、集中力が全然違いました。本当に真似っこなんですけど、俳優さん方の演技を見たりして刺激を貰って自分にも取り入れようと思っています。
これからの夢は、空手をやっていたのもあって、アクションを本格的にできる女優さんになりたいなっていうふうに思うんです。あとは、きっかけが福岡コレクションでしたし、身長も173cmあるので、モデルにもすごく興味があります。
是永瞳にとって「お金とは」
お金とは、すごく大切なものだけど、執着しすぎちゃいけないものなのかなって思います。
やっぱりお金があるからこそ、東京に住めてこのお仕事をできているし、お金がなかったら自分の好きなことも全然できないので、本当にありがたいものです。「恐れ多い」というくらい思っています。ただ、大切なんですけど、1番ではないというか。もし自分のお金があったら、東京か海外に一軒家を買いたいな、と思ったりしますけど(笑)。
そうですね、好きなことをするための、好きなところへ行くための…「切符」でしょうか。
「お金とは自由になるための「切符」(是永瞳)」