2017年5月31日 更新

楽しみながら思考力を鍛える5つの映画

世の中には一挙両得といった話はそれほどありません。今回は、楽しみながらなんと社会人として不可欠な思考力を鍛えることができる映画をご紹介したいと思います。

gettyimages (1939)

2017.4.28
世の中には楽しみながらプラスアルファ的な話が多くありますが意外と楽ではないですよね。例えば、お肉を好きなだけ食べていい糖質制限。う〜ん、お肉を食べていいのは素敵だけど、どうしても白米やラーメンが食べたくなります。では、楽しみながらエクササイズはどうでしょうか。いやぁ〜、インストラクターは笑顔ですが、生徒は顔全面に辛さがにじみ出ています。苦しそうです。
ということで、世の中には一挙両得といった話はそれほどありません。

しかーし、ですよ。今回は、楽しみながらなんと社会人として不可欠な思考力を鍛えることができる映画をご紹介したいと思います。

1.若き弁護士が米国海兵隊の強固な秩序を崩す

thinkstock (1944)

世界一レベルの高いハーバード大学ロースクール出身の弁護士といえば間違いなく優秀なはずですが、主人公は法廷経験のない若い和解専門の弁護士で、しかもあまりやる気がありません。しかし、米国海兵隊の理不尽なルールを知ったことにより、戦略思考を駆使した法廷戦術である人物を追い込んでいくことになります。素晴らしい進め方で悪を倒す爽快な映画です。

作品:「ア・フュー・グッドメン」(原題:「A Few Good Men」)
主演:トム・クルーズ、ジャック・ニコルソン、デミームーア、若きジャックバウワーも
制作:1992年(米国)

舞台はキューバの米軍基地。基地内で一等兵が殺害されました。その加害者は同じ軍に属した2名の若者。しかし、2人の若者は自分たちの意志ではなくある軍隊に蔓延る「あるコード(ルール)」に忠実に従っただけでした。この事実を隠し通す上層部を追い詰めるために、トム・クルーズ演じる主人公は、法廷で戦略的思考を駆使して質問を並び立てます。そしてその結果……。「言わぬなら言わせてみせる!」その駆け引きのベースにある思考が学び所です。

2.怒れる男たちの理路整然とした思考(怒りのランボーじゃないですよ)

引き続き「法廷もの」。もう50年も前の作品ですが、未だ色あせない名作です。12人の陪審員で話し合われる裁判。だれもが有罪を信じた裁判結果に1人の男が挑みます。一つひとつ明らかにされる真実。そして最終的には……。

作品:「12人の怒れる男」(原題:「12 Angry Men」)
主演:ロバート・カミングス他、怒れる男たち
制作:1957年(米国)

スラム街で18歳の少年が起こした殺人事件。少年は父親を殺したとして第一級殺人罪に問われました。ここまではよくある映画。しかし、主人公はランダムに選ばれた12人の陪審員。最初は、チャッチャッと「有罪」の評決を出して帰宅しようといった空気が支配する中、1人の男が「無罪」を主張。ナイフの話、目撃者の話など、証拠一つひとつをロジカルに詰めていくことで、徐々に雰囲気が変わっていきます。一歩一歩論理的に詰めていけばゴールが見えてくると教えてくれる映画。

3.最弱チームを立て直す方法は統計的な理論

Free photo: Architecture, Art, Audience - Free Image on Pixabay - 1851149 (1951)

アメリカのメジャーリーグの貧乏球団を独自の理論で常勝球団に導いた映画です。ブラッド・ピットが演じる球団のゼネラルマネージャーが独自の理論である「マネーボール理論」を推し進め、貧乏球団が常勝集団に生まれ変っていく爽快なノンフィクション映画です。

作品:「マネーボール」(原題:「Moneyball」)
主演:ブラッド・ピット、フィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト、
制作:2011年(米国)

主人公は、オークランドアスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)。GMとして貧乏球団を任されましたが、優秀な選手はすぐにお金のあるチームに引き抜かれてしまいます。だからいつも最弱。そんなある日、野球経験はないもののデータ分析が得意な人物と出会い、彼の思考が大きく激変します。そこからは、他のスカウトとは違う視点──統計を駆使した客観的な評価(セイバーメトリクス)で選手を評価。統計的要素をベースボールに導入するという柔軟な思考と、それが生き詰まったときの対処法が融合し、チームに奇跡が起きます……。人間としての生き方としても参考にもなる映画です。

4.「巨大企業の不正を暴く話」だけど、それを阻止したい企業のやり方がすごすぎる

巨大たばこ産業の不正を告発するため、内部(インサイダー)で働いていた科学者とテレビ局のプロデューサーが大きな圧力に立ち向かっていく実話を元にした映画です。告発する主人公たちに注目が集まりますが、それを阻止する企業の「追い込み戦略」が凄まじく、その卑劣さを知っておいて損のない作品。

作品:「インサイダー」(原題:「The Insider」)
主演:アル・パチーノ、ラッセル・クロウ
制作:1999年(米国)

企業のずるさ、賢さが随所に散りばめられています。アル・パチーノ演じるTVプロデューサーがたばこ会社の元社員のラッセル・クロウに接触。それはたばこ会社の不正を告発するため。しかし、会社側は引越し先を見張り、脅迫メールを送ってくるし、家族を危険にして追い込もうとするし、なんとも卑劣。まさに卑劣のデパート。企業が収益を守るためにはなんでもする典型的な話。極端ですが、このような企業のやり方を知っておけば戦い方がわかりますよ。

5.政治の舞台で頂点まで上り詰める戦略的思考

Free photo: America, Washington, North America - Free Image on Pixabay - 2188629 (1957)

18 件

関連する記事 こんな記事も人気です♪

八村塁の年俸と彼を取り巻く皮算用|NBA、Nikeも日本浸透ねらう

八村塁の年俸と彼を取り巻く皮算用|NBA、Nikeも日本浸透ねらう

アメリカではNBAシーズンが10月から始まり、世界中のバスケットボールファンの注目の的となっている八村塁選手。そんな21歳の八村の気になる懐事情や彼を取り巻くビジネスサイドの皮算用について調べてみました。
経済 |
2020年株式相場におけるとても大切なポイントとは

2020年株式相場におけるとても大切なポイントとは

2019年も年の瀬を迎えました。随分と冷え込む日も多くなりましたが米国の株式市場は熱気を帯びています。2020年オリンピックイヤーの株式市場を読み解くヒントを見ていきたいと思います。
世界が景気後退に陥るまでは、円高は進まないだろう

世界が景気後退に陥るまでは、円高は進まないだろう

世界経済が減速し円が買われやすい地合いのなかで、ここ数か月の円相場は107円台~110円台で落ち着いた動きを継続しています。これまでのようにリスク回避の円高が起きないのは、主に2つの需給要因が海外の投機筋による円買いを防いでいるからです。実のところ、円相場の中長期的な動向に影響する需給要因が、夏場あたりから円安方向へ強く作用しているようです。
厳しい船出のECB・ラガルド新体制

厳しい船出のECB・ラガルド新体制

2019年10月31日をもってECB のマリオ・ドラギ総裁が退任しました。ドラギ総裁は8年間の任期において、マイナス金利や量的緩和といった政策を積極的に採用しました。その結果として、主要政策金利は1.5%から0%へ、中銀預金金利は0.75%からマイナス0.5%へと引き下げられ、ECBの保有資産は4.7兆ユーロへと2倍に膨れ上がりました。
「科学技術は分からない」では済まされない?社会人の強い味方MOTとは

「科学技術は分からない」では済まされない?社会人の強い味方MOTとは

今年のノーベル賞自然科学系3賞の受賞者が決まり吉野彰博士が化学賞を受賞しました。現代はビジネスパーソンも「科学技術は分からない」で済まされない時代ですが、頼りになるのが科学技術とビジネスの橋渡しができる「MOT(技術経営)」を学んだ人たちです。

この記事のキーワード

この記事のキュレーター

渋谷 豊 渋谷 豊