2017.11.28
近年富豪と呼ばれる成功者の結婚観が変化しつつあります。どのように変化してきているのでしょうか。
結婚観の現代化
少し前までは結婚観と言えば、富豪に見初められて玉の輿にのる…いわゆるシンデレラドリームが理想の結婚観でした。
現代社会において女性の社会進出が進むにつれ、そういったこれまでの結婚観にかわる新しい結婚観が生まれています。それが「アソータティブ・メイティング(同類婚)」です。王子様がシンデレラを選ぶのではなく、王子様はお姫様を選択するのがアソータティブ・メイティングであるといえばわかりやすいかと思います。ですから富豪(成功者)が選ぶ女性も従来とは異なる傾向があります。
具体例から考察する現代の富豪の妻
フェイスブック創業者マーク・ザッカーバーグ氏の妻「プリシア・チャン夫人」
1984年生まれで若干33歳のフェイスブック創業者マークザッカーバーグ氏は世界で一番若い富豪といっても過言はありません。2016年には「フォーブス」の世界長者番付で総資産約446億ドル・世界第6位の富豪にランクインし、世界最年少でトップ10入りを果たしました。
この現代の若き大富豪が選んだ女性が「プリシア・チャン夫人」です。プリシア・チャン夫人はハーバード大学の同級生でした。プリシア・チャン夫人のカリフォルニア大学サンフランシスコ校医学校卒業と博士号取得を祝うパーティーをマークザッカーバーグ氏の裏庭で行いました。このパーティーのサプライズ演出で2人の結婚式も行われることになりました。プリシア・チャン夫人は小児科医として、自分の仕事を持ち続けています。
米マイクロソフトの共同創業者のビル・ゲイツ氏の妻「メリンダ・ゲイツ夫人」
米マイクロソフトの共同創業者のビル・ゲイツ氏は「フォーブス」の世界長者番付で1994年~2006年までの13年間連続の世界一の記録の持ち主です。
ビル・ゲイツ氏が選んだメリンダ・ゲイツ夫人は、マイクロソフトでマネージャーをしていました。その間に会社の創業者であるビル・ゲイツ氏と出会い、結婚することになりました。メリンダ・ゲイツ夫人はビル&メリンダ・ゲイツ財団で途上国のエイズ・マラリアなどの病気の根絶や教育・貧困などの問題に取り組んでいます。
富豪と結婚する女性の共通点は?
常に向上心を持ち続けている女性
プリシア・チャン夫人はハーバード大学生物学科を卒業後、医師になるためにカリフォルニア大学サンフランシスコ校医学校に進学しています。自分の状況に満足することなくさらに目標をもって邁進する女性の姿が富豪に良い意味でインスパイアを与え続けられるのでしょう。
自分自身の社会的地位を確立している女性
プリシア・チャン夫人は小児科医として、メリンダ・ゲイツ夫人はビル&メリンダ・ゲイツ財団の役員として、自分の確固たる社会的地位を持っています。夫に頼るだけの存在ではない彼女たちの姿に現代の富豪は「自分も妻に負けてばかりはいられない」とやる気を貰っているのではないでしょうか?
所有欲のない女性
メリンダ・ゲイツ夫人は世界中で発展途上国の病気や貧困問題に取り組むために「ビル&メリンダ・ゲイツ財団」を設立して多額の私財を寄付していることからも、モノやお金といったものに所有欲のない女性だということがわかります。無欲の女性だからこそ、世界の大富豪を射止めることができたのかもしれませんね。
現代の富豪の妻は自立している女性でなくてはなりません。女性の社会進出が進むにつれて、アソータティブ・メイティング(同類婚)が多くなっていくと思われます。富豪と結婚するには自分も富豪に釣り合うような能力が要求されるようになってくることでしょう。