1回あたり何円かを考える
ここに30万円の腕時計があったとします。
個人的には高いお買い物だけど腕時計は必要だし、何よりそれが欲しい。
そんな風に悩んだときには、わたしはまず「何回使う予定なのか?」そして「1回あたり何円になるのか?」と考えるようにしています。
個人的には想定される使用回数で金額を割った1回あたりの金額(以下「1回あたりコスト」と言います。)が、200円以下になるようであれば高いものでも買う価値ありと判断しています。
具体的にわたしが実際に購入した事例に落とし込みしてみます。
社会人になって丸3年働いたときに、昔からずっと憧れていたカルティエの腕時計を購入しました。
買うときはもちろん、どこで買えば確実に本物を安く買えるかを調べ、結果海外の免税店で購入に至りました。
いろいろ考えたうえでの購入ではあったものの、支払いをするときには清水の舞台から飛び降りる覚悟で思い切って購入したのをよく覚えています。
あれから5年以上経っていますが、未だにこの時計は現役(むしろヘビロテ)で使っているアイテムの1つになっています。
30万円を1回あたりコストが200円にするように使うには、割り算をすると1,500回使用する必要があることが分かります。
1年が365日で、仮にその半分の日にその時計を着用すると仮定すると182日ですから、そのペースで着用すると約8年で1,500回使用、1回あたりの使用額が200円に到達することになりますね。
この腕時計の価格は一見高く見えます。
ですが専門店でのメンテナンスも受けられますし、何より高級感があり自分自身が気に入っているので大切に長く使うことができます。
そのため1回あたりのコストはどんどん低くなっていき、結果「コストパフォーマンスが良い」買い物になるのです。
では逆に、一見安いけれども高い買い物はどのようなものなのかを考えてみましょう。
友達とアウトレットに遊びに行ったとします。
好きなファッションブランドのお店を見ていたら、パッと目を引くワンピースが70%オフ、9,000円で売っているのを見つけました。
定価は3万円ですからとってもお得なお買い物に思えて、勢いで購入してしまいました。
ノリで買ってしまったので「いつそのワンピースを着るのか」などをよく考えずに買ってしまい、仕事に来ていくにはスカート丈が短すぎるし、プライベートで着るには少しかっちりしすぎている。
着ないともったいないな、と思って1回着てみたけれど、なんだかしっくりこない。
そう思いなかなか登板する機会がないまま、クローゼットで数年が過ぎてしまった。
こんなケース、皆さん心当たりがあるのではないでしょうか?
わたし自身もセールや旅行先などで、ついついやってしまいがちでした。
この場合の1回あたりコストを考えてみると、着用回数1回なので9,000円です。
このように、1回あたりコストが高いものを買ってしまうとそれを買うときに支払ったコストが高いだけでなく、その使用頻度を低いモノを置いておく場所のコスト(この場合だとクローゼット)も高くつき非常に資金効率が悪くなってしまいます。
モノを買う行為はとても楽しいのですが、その喜びは一瞬で買った後はどんどん減っていきます。
ノリや勢いで買ってしまうと後悔することが多いです。
ぜひ買う前によく自分の頭の中で「買っていいのか会議」をしてみると後悔する機会が少なくできますのでやってみてください!
なお、このような衝動買いで後悔することが多いのは、アウトレットやセールに行ったときに買ったものに起こりがちです。
「買い物」をエンターテイメントにしてしまうと、せっかく来たのに買わないなんてもったいないというバイアスもかかり冷静な判断が出来なくなりやすいように思います。
1回あたりコストの考え方が浸透するまではあまり近づかないほうがよいかもしれません。
出口戦略も考えておく
1回あたりコストをよく考えて購入しても、途中で実は想定とずれてしまいあまり使わなくなってしまうケースもあると思います。
そんなときには手放してしまうことで、1回あたりコストを下げることができます。
ですので、何か買うときは中古市場で売れそうなものかどうかの出口戦略も考えておくと効果的です。
最近は質屋のみだけでなく、フリマアプリなどの個人間売買手段が発達してきているので活用してみてください。
また、購入時にも「本当に新品でなくてはいけないのか?」を考えて、フリマアプリで探してみるというのも手です。
それも一回あたりコストを下げる効果があります。
限られている予算である給与をできるだけ効率良く使い、最大限の効果を得られることに少しでも貢献できたら幸いです。
本日もお読みくださり、どうもありがとうございました。
Enjoy your day!まるねぇでした。