ロンドンの地下鉄は「ゾーン」に注意
ロンドン市内を移動するときには、公共交通機関ほぼすべてで使えるICカード「オイスターカード」を持っておくと便利です。いわば日本でいうSuicaやPasmoにあたるものです。あの有名な2階建てバスもこのオイスターカードで乗ることができます。
ロンドンの地下鉄では市内をいくつかのゾーンに分け、ゾーンごとに運賃が異なる仕組みになっています。中心部のゾーン1と呼ばれるところを基準として、1回の移動でより多くのゾーンを通過すればするほど運賃は高くなります。すなわち短距離は安く、長距離は高い単純明快なシステムです。また、通勤ラッシュなどのピーク時は通常より高い運賃となります。
オイスターカードは1か月定期券の「トラベルカード」というシステムもあり、通過ゾーン数によって料金も異なります。例えば一番安いゾーン1のみで126.8ポンド(約1万8,000円)、一番高いゾーン1-9で329.1ポンド(約4万7,000円)となっています。ここでは主に中心部間の移動と仮定して、およそ150ポンド(約2万1,000円)としておきましょう。
イギリスのEU離脱でどうなる?
2016年6月の国民投票でEU離脱が決まったイギリスですが、EUを離脱した大きな理由として移民問題が挙げられます。主に低賃金労働者がイギリスの手厚い社会保障制度の恩恵を受けるため、大量に入国して働いたことにより重い税負担を課せられたイギリス国民の反発を受けたことが原因とされます。
これまで受け入れに寛容だったイギリスの移民が今後どうなるのか注目が集まりますが、こと日本からの移民に関しては影響が少ないように思われます。ロンドンへの移住を目指す人は日本での準備を進めつつ、イギリスからのニュースにも耳を傾けてみてください。