2018.5.14
子どもを持たないDINKS婚の心構え
私たち夫婦は婚約した時からDINKSを希望していました。夫婦ふたりで生きていくことが私たちには何より自然なことだと感じていましたし、時間もお金も自由な選択をしたい、何にも縛られずに生きていきたいなど、人によっては自分勝手だと思われるような理由も少なからずあります。実際に今は結婚したことによる生活と精神的な安定感がありながら、独身時代の自由さもある、そんな生活を送っています。
子どもを持つつもりがないという話をすると、「なぜ結婚したのか」と疑問に思う方が少なからずいるようです。真意は「子どもを持たないなら結婚する意味がない」ということが多いのですが、私たちはそうは思っていません。悲しいことに「子どもを持つべきだ」がエスカレートして「子どもを産まないなんて女性として価値がない」と責められたこともあります。また「親には何も言われないのか?」もよく聞かれる質問です。孫を楽しみにしていた両親からすれば、DINKS婚は親不孝なのかもしれないと考えることもあります。幸い義理の両親も含め何かを言われたことはありませんが、仮に言われたとしても、毅然としていようと夫婦で決めています。
DINKS婚を公表することで、想像していた以上に様々なことを言われてきました。きっと良かれと思って「子どもがいた方が幸せだ」と助言をされたのでしょうが、いずれにしても夫婦のことは夫婦で決めていきたいと私は思っています。周りの意見に左右されず「自分たちの生き方の選択である」という信念というか強い気持ちが、DINKSを選択するうえで一番大事な心構えだと実体験から思います。
DINKS婚3つの約束
同じような考えの夫婦に出会うことも少なく、試行錯誤しながら暮らしてきて、DINKS歴はもうすぐ10年になろうとしています。結婚当初、長い人生をずっとふたりきりで生きていくことを考え、夫と3つの約束をしました。今もそれが快適なふたり暮らしのベースになっているように感じます。
約束1 お互いの自由を尊重すること
基本的に相手がやりたいことにはNoと言わないことにしています。友達と旅行に行きたければ行けばいいし、転職したければすればいいし、趣味を極めたければ思う存分やればいいというスタンスです。共働きで金銭的な自由度も高いので、できることはなるべく応援するようにしています。
子どもがいる場合は、何かを決めるときに子どもを中心に考えることが多いのでしょうが、私たちは夫と妻の1対1、純粋に自分の希望を通したいと思いがちです。結婚は数十年先まで続く生活です。多少の譲歩はもちろん必要なことがありますが、大人同士が相手のために何かを我慢し続ければ、数年もしたら当然辛くなります。相手のやりたいことを尊重し、ある程度お互いに自由に生きていくことが、DINKS夫婦が楽しく暮らすコツのひとつだと思います。
約束2 男と女であることを忘れないこと
もうすぐ結婚10年ですが、今でもきちんとおしゃれをして、素敵なお店の予約をとって、月数回デートをします。恥ずかしながら、夫は独身時代と同じように今でもほめてくれますし、「いってらっしゃい」や「おかえり」の際にはお互いにハグなどのスキンシップを欠かしません。
「子はかすがい」という言葉があるということは、逆に子どもがいないDINKSはパートナーと別れることへのハードルが低くなります。相手は家族であり、恋人であり、そして他人であるという意識をもって、気を許しながらも気遣いと愛情を忘れないこと。特別なことではないかもしれませんが、ふたりで生きていくには特にこの意識が大事なことだと感じています。
約束3 子どもが欲しいと思ったらきちんと伝えること
結婚をした時に、もしこの先子どもが欲しいと思ったら必ず相手に伝えることをお互いに約束しました。望んでDINKSを選択したとしても、環境や年齢が変われば、人の気持ちや希望は変わることもあります。
私たちの場合はこれまで約10年、結婚当初から希望が変わることはなかったのですが、高齢出産になる前(私の35歳の誕生日)には、改めて夫に確認をしました。「私はこのまま子どもを産むつもりがないがよいですか」と。この先も誕生日や結婚記念日など、何かの特別な機会には話をしていこうと思っています。
DINKSというと子どもを持たないことがクローズアップされがちですが、つまりは夫婦ふたりきりで生きていくということです。長い年月をふたりで楽しく暮らしていくために、これからもより良い形を夫と楽しみながら探していきたいと思います。
★これからDINKS婚の生活について書いていきますので、よろしくお願いします。
次の更新は5月31日(木)の予定です。
次の更新は5月31日(木)の予定です。