台湾は台北だけじゃない、森林列車に乗って阿里山の大自然を訪ねよう!

ふらっとりっぷ〜離島・海外編〜
台湾と言えば台北や高雄などの大都市ですね。でも台湾には驚くような大自然が残っていることを知っていますか。中でも台中近くにある阿里山には、台湾の最高峰「玉山」があるばかりでなく、日本人が作った森林鉄道があるのです。そんな阿里山に森林列車に乗って行ってみました

台湾は世界一「高山密度」の高い国

台湾は面積にしたら日本の九州ぐらいしかありませんが、その狭い国土に3000m級の山がなんと250以上もあるというのですから驚きです!つまり「高山密度」では世界一ということになります。そしてこうした山々が造り出す大自然が、知らぜらる台湾の魅力にもなっているのです。阿里山はそんな大自然が残っているエリアの1つです。阿里山には、車やバスで行くこともできますが、もう1つの行き方は嘉義から出ている森林鉄道を利用する方法です。

阿里山ってどんなところ?

阿里山は、台中から南東に約70km行ったところにあります。正式名「阿里山森林遊楽区」が示すように、台湾の国立公園になっています。雨が多く霧がかかる日は年間244日とも言われおり、そのために他ではあまり見られない雲海を見ることができます。また阿里山国立公園のすぐ近くにある祝山からは台湾の最高峰である海抜3952mの玉山が見えます。特にこの山に登る日出は有名で、祝山には日出を一目見ようとたくさんの人が集まります。
阿里山のもう1つの魅力は、公園内に設けられた散策コースです。公園内には杉の木が多数植えられていますが、その中でも樹齢約1000年になる「神木」と呼ばれる杉の大木が圧巻です。

日本人が築いた阿里山森林鉄道

阿里山森林遊楽区に行くには、車やバスで行く人が多いですが、もう1つの行き方は嘉義から出ている阿里山森林鉄道を利用する方法です。阿里山森林鉄道は、日本が台湾を統治していた時代に、阿里山から切り出した木材を地上に運ぶために築いたもので、今では観光用に使われています。阿里山へは野球の町で知られる嘉義から出発します。かつてこの鉄道は嘉義から阿里山まで直通でつながっていたのですが、近年、奮起湖から阿里山までの区間が台風の影響を受け、まだ復帰していません。そのため、奮起湖からはバスに乗り換えます。

奮起湖のお弁当をお見逃しなく!

嘉義から出発した森林列車は山を弧を描くように回りながらいくつかの駅を過ぎ終点の奮起湖に着きます。所要時間2時間20分。この間、車窓からは時折雲のかかった山々を見ることができます。奮起湖は森林に作られた鉄道の町で、湖と言っても湖があるのではなく、森林の中でも開けた地形をしているので付けられた名前なのです。奮起湖はかつて阿里山鉄道を利用する人のための途中休憩駅として栄えた所です。そのためここには老街や宿泊施設が今でも残っており、グルメや雑貨が店頭に並んでいます。その中でも有名なのが日本人が始めた駅弁「奮起湖弁当」です。奮起湖ではこの駅弁をぜひお見逃しなく!

森林鉄道での阿里山への行き方

さて、森林鉄道で行く阿里山の旅ですが、前述のように嘉義から出発する列車は奮起湖止まりですから、奮起湖からはバスに乗り換えます。バスは奮起湖にあるコンビニ近くから出発します。阿里山到着まで約30分です。森林鉄道の切符は、嘉義駅の窓口で出発の4日前から購入できます。もしくは、予約専用サイトhttp://alishan.railway.gov.tw/ で15日前から切符の購入を受け付けています。ただしこのサイトは中国語の表示のみです。
阿里山森林列車の車内は狭いですが、とても快適です。
■基本情報 
公式名: 阿里山森林遊楽区
住所:嘉義県阿里山郷香林村17号
参考サイト:http://recreation.forest.gov.tw/RA_J/RA_13.html
      https://www.railway.gov.tw/Alishan-jp/index.aspx?sn=18097&n=20718

まとめ

台湾旅行といえば台北や高雄などの大都市が主流ですが、台湾には3000m以上の高い山が連立し、独特の地形を造り出しています。そんな中でも台中近くにある阿里山には今でも大自然が残され、しかも日本人と深いかかわりを持つ歴史も残っています。阿里山にはバスや車でも行けますが、日本統治時代に築かれた森林鉄道を利用すると他では味わえない体験ができます。

setsukoT

オーストラリアのメルボルン在住。現地の日系企業で翻訳・通訳をする傍らフリーランスライターとして記事を執筆。2017年からはフルのライターに。カルチャーや社会に関心があり、趣味は旅行とアート。旅行はほとんどの場合、自分たちで計画して旅している。

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