2019年4月5日 更新

富裕層向けビジネスに注意?金融機関に丸投げはリスキー

富裕層向けビジネスが注目されています。これから、富裕層向けサービスを利用してみたいと考える方もいるでしょう。様々な金融機関などが富裕層向けビジネスに乗り出していますが、注意すべきことも少なくありません。自己防衛のために、資産運用の勉強を先にした方が賢いのかも知れません。

そもそものお話、金融機関がラップ口座を勧めてくるのは、投資信託を次々に乗り換えさせて手数料を稼ぐという従来の営業手法に対して、金融庁の監視の目が厳しくなってきたためです。発端からして、顧客視点で考えて登場した富裕層向けビジネスではないのですね。ラップ口座の性格からしても疑問点があり、資産運用を特定の金融機関に丸投げして良いのか、負担する手数料は妥当なのかなど、富裕層向けビジネスの利用者側にも金融リテラシーが求められます。
ラップ口座について、金融機関サイドは、ビジネスなどで多忙な富裕層にとり、資産運用をプロの専門家に任せることが可能なので、管理工数がかからずに安心感を得られる、という主旨の売り口上を使うケースが多いようです。手が掛からずラクであるのは事実ですが、必ずしも安心感を得られるかは別問題ですね。実際問題、マーケットの大きな暴落が起これば、言わずもがなラップ口座も損失を計上することになります。

Kenneth S

総合商社のIT戦略担当からIT系ベンチャー企業の経営補佐などを経て、現在は海外在住の個人投資業。時折、物書きもしている。
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