編集部:DJ業はどうしたんですか?
DJ Nobby:副業として続けました。お金を稼ぐ手段としての本業と、自己実現のための副業。今でこそ市民権を得つつある「パラレルキャリア」ですが、私はこれを18年ほど前から既にやっていたわけです。
本業は、金融業界ど真ん中。約18年の間に、4つの会社でキャリアを磨きました。まずは、外資系銀行であるシティバンク。ここではリテール営業、外国為替ディーラー、信用リスク管理などを担当し、その後、東京金融取引所に転職。取引所FX「くりっく365」の市場運営や上場企画など、時差と戦いながら、がっつり働きましたね。その後、外資系大手保険会社であるプルデンシャル生命、メットライフ生命に移り、コンプライアンスリスク分析の領域で、キャリアの幅を広げました。
本業は、金融業界ど真ん中。約18年の間に、4つの会社でキャリアを磨きました。まずは、外資系銀行であるシティバンク。ここではリテール営業、外国為替ディーラー、信用リスク管理などを担当し、その後、東京金融取引所に転職。取引所FX「くりっく365」の市場運営や上場企画など、時差と戦いながら、がっつり働きましたね。その後、外資系大手保険会社であるプルデンシャル生命、メットライフ生命に移り、コンプライアンスリスク分析の領域で、キャリアの幅を広げました。
編集部:金融業界ってすごく忙しいイメージがありますが、そんな中、DJ業を続けて来られたとは……。パラレルキャリアを実現できたのはどうしてなのでしょう。
DJ Nobby:ラジオDJが自分にとって本当に好きなことだ、というのが一番です。ただ、20代後半で一つ、転機はありました。シティバンク時代に外国為替ディーラーをやっていた頃なんですが、朝早くから夜遅くまで、ワークライフバランスなんてものは皆無の状態で働く中、体調を大きく崩してしまったんです。この時、初めて「休むこと、バランスよく時間を配分すること」の意味に気付いて、そこから「定時の中でいかに効率よく働くか」ということを考えるようになりました。結果的にはこの時、痛みを伴って知ったことが、パラレルキャリアを実現していくことにつながったように思います。
生きがいであるDJ業と、本業の金融業がかけ合わされて…。
編集部:クロスしそうにもないDJ業と、金融業をかけあわせることになったのは、何がきっかけですか?
DJ Nobby:2018年、Voicyの社長である緒方さんに、渋谷のオフィスでお会いしたことがきっかけです。金融業界の最前線で働くサラリーマンとして、培ってきた経験や知識に誇りはありました。とは言え、これまでDJとして発信してきた内容といえば、音楽などエンターテイメント領域。多少の不安はありました。ただ、緒方社長の「やってみたらいいんじゃない?」という言葉に背中を押され、「金融経済×DJ」という新たなキャリアを歩むことを決意したんです。
編集部:Nobbyさんの番組『きのうの経済を毎朝5分で』では「経済エンターテイメント番組」っておっしゃってますもんね。最初に聴いた時、何それ?って思いましたよ。でも、難しい経済ニュースを、エンターテイメントのごとく、軽快に伝えられる様子に納得して、私も今やヘビーリスナーです(笑)。
一段上の「伝える×経済」のプロフェッショナルへ。
そんなDJ Nobbyさんは、長年勤めた勤務先を卒業し、2021年9月、金融経済を伝えるプロフェッショナルとして独立。新たな一歩を踏み出しました。
編集部:独立を決意されたのはどうしてだったんですか?
DJ Nobby:いつか伝える仕事を自分の本業にしたい、という想いはずっと持っていました。決意できたのは、タイミング、でしょうか。VoicyをきっかけにDJとしてのキャリアに広がりも出てきつつありましたし、その一方で、本業の方も責任範囲が大きくなり、この二つのバランスをどう取るべきか悩むようになっていました。正直なところ、金融業界での転職も考えました。でも、過去の転職でお世話になったキャリアアドバイザーさんにまで、そろそろ独立するタイミングなんじゃない?と言われ(笑)。それで、チャレンジすることを決意したんです。