2019年5月20日 更新

〈高木琢也|OCEAN TOKYO代表〉インタビュー/聞いて学ぶ。

原宿1番の人気美容師が、ついに独立。サロン激戦区の原宿で、経営者として成功するために必要だったのは、「髪を切る」だけの才能だけではなかった。 今、若者に「兄貴」と慕われる存在となった、カリスマサロンOCEANTOKYO代表の高木琢也さんに迫るインタビュー第2回。

STAGE編集部:では、新規出店などを決めるときに、何を決断材料にするんですか?
高木:新店舗は、いつでも出せると思っているから、最終的には人です。行きたい人。行きたくないのに行かせるというのは、僕の中で筋が通っていないからしない。例えば「いい物件が千葉県で見つかりました」と言われても、行きたい人がいなかったら出店しない。普通のサラリーマンだったら「大阪行きたくないよ」と言っていても、「お前、明日から大阪だ」と言われたら行くでしょうけど、僕の中ではそれはちょっと違うな、今の段階では。「じゃあ、誰かが行きたいところから埋めていこうか。どこでつくっても売れるでしょう」みたいに思っています。髪を切らないって人はいないはずだから。
STAGE編集部:人を育てるときに1番大事にしていることは?
高木:人柄。技術は、プロだから上手いのが当たり前。僕は売れるか売れないかというのは人間力だと思っています。嘘つかないとか筋を通すというか、そういうこと。
お客さんの理想があって、でも実現するには髪も長さが必要で、お金も必要だとしたら、それをお客さんに理解していただくことも必要です。「こういう髪質だからこうなんだよ」とか、説明できないのにそのスタイルを提案するのってナンセンスだなと思っています。
お客さんの立場だったら、すすめられた挙げ句お会計3万円だったら、「まじかよ」となるじゃないですか。美容室は、それがまかり通ってしまうから、問題。大体値段が「〜(から)」でしょう? 〜(から)ってなんだと。「いくらなの?」をちゃんと説明できていないとか、僕は人としては最悪だなと思っているんです。
高木:そういったことを含めた人柄の部分がちゃんとしていないと、人がついてこない。どんなにカットが上手くても、シャンプーはアシスタントにしてもらうわけで、ついて来るアシスタントがいない人にはお客さんは帰ってこない。カットは超上手いけど憧れられていない人みたいに、うちの子たちはなって欲しくない。上から認められるけど下から認められないんじゃ話しにならないし、下からだけで上から認められないんじゃ、傷をなめ合っているだけだし。そこは結構言っています。あとは、「素直さ」かな。
STAGE編集部:素直さは、重要ですか?
高木:素直に人の話を聞き入れることができる人は成長する。素直さって学ぶ上で、すごい「武器」になると思う。
第3回は、いよいよ、高木琢也さんにとっての「お金とは?」に迫ります。

高木琢也

1985年7月14日生まれ。千葉県出身。早稲田美容専門学校を卒業後、 都内1店舗を経て、2013年9月に中村トメ吉と共にOCEAN TOKYOを設立。わずか4年で渋谷・原宿に5店舗を展開。『月間技術売上1200万』の偉業を成し遂げ、最年少の美容師として日本武道館でのヘアショーに出演。ホットペッパー全国メンズヘアスタイル部門では1万7千作品の中から2017年・2018年と2年連続日本一に選ばれ、今最も注目を集める美容師。年間約20回のセミナーは即日完売となり、美容界トップクラスの指名数、リターン率を誇り、発信するスタイルはすぐさま流行を創り出す。またサロンワークだけでなく、TV・CMの出演、一般誌・業界誌・ヘアショー・セミナーなど活躍の場を広げている。【最高の似合わせ】を武器に男女問わず多くの芸能人、モデルなどから絶大な支持を集め、止まることの知らない美容界の風雲児と呼ばれている。
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